ソナーズに関するお詫びと対応につきまして
お詫びと対応
はじめに、今もソナーズをご利用いただいている方々に対し深くお詫びを申し上げます。私達は感想をもらえるサービスをうたいながら、ソナーズおよびマシュマロ公式Twitterアカウントの活動とその影響により、利用者の皆様が感想をもらいづらい状況を作ってしまいました。これはひとえに私達の不徳の致すところです。誠に申し訳ございません。また、同活動によりご不快な思いをさせてしまった方々にも深くお詫び申し上げます。
今回の件について皆様のご意見を拝読し、今までの活動についても省みました。そのうえで、利用者の皆様を理解している、そして利用者の皆様からもご理解いただいているという慢心があったと気がつきました。それにより誠実さを欠き、コミュニケーションとして問題のある発信内容となってしまいました。
今後、同様の問題が起こらないよう、弊社で以下の対応をいたしました。
マシュマロとソナーズの公式Twitterアカウントを兼ねている状態を解消し、ソナーズの情報はソナーズ公式Twitterアカウントで発信する体制に変更
公式Twitterアカウントの発信内容を事前に複数人でチェックする体制に変更
上記2つの公式Twitterアカウント運用を複数人で運用していく体制に変更
また、利用者の皆様の声をもとに以下の仕様変更をいたしました。
ソナーズというサービスについて
私達の発信の拙さにより、ソナーズに関してうまく伝えられなかった部分があるかと思います。そのため、今一度ここでソナーズというサービスについてご説明することをお許しください。
まず大前提として、ソナーズは小説を書く人々やそれを読む人々が、「人それぞれのままに小説を楽しめる」環境を理想としております。そのうえで現在重視しているのは、「小説だと反応がもらいにくい」という問題の解決です。作品への反応の少なさは、サービス開発の事前調査でも多くの声をいただいた問題でした。
創作においてポジティブな反応が得られることは、次の創作へ向かううえで大きな力になります。次の創作につながることは、作品を受け取る方々がより楽しむことにもつながります。そしてそのことがポジティブな反応としてまた作者に還っていくという「創作の好循環」を生み出すと考えております。
ソナーズは「小説だと反応がもらいにくい」という問題の解決により、「創作の好循環」を大きく促したいと考えています。それがひいては「人それぞれのままに小説を楽しめる」環境につながっていくと信じております。
感想を書いた人だけが同一作者の次の作品を読める仕様
感想を求めることは、作者の方々にとって大きな心理的負担となる場合があります。そのため私達は、作者の方々ではなくサービス側が積極的に感想を求めることで、作品への感想をより多くもらえる状況を作れないかと考えました。そのための仕様の一つが、「感想を書いた人だけが同一作者の次の作品を読める」という仕様です。
これは読者の方々に半ば感想を強いるような、実験的な仕様ではあります。この仕様により「ソナーズの仕様だから仕方ない」と感想を積極的に求めることの後押しをするという狙いでした。しかしながら、結果としてはうまく機能しませんでした。
多くの作者の方々が、この仕様によって読者の方々に対し心苦しさを感じてしまいました。「読者への制限が大きすぎる」「感想は強制するものじゃない」という声も多くいただきました。作者の方々がどれだけ読者の方々を大切にしているかを認識できていなかったと反省しております。申し訳ございませんでした。
また、サービスのリリースからこれまでに蓄積されたデータをもとに、この仕様によってどれくらいの感想が送られたのかを調べました。その結果、感想の半数以上がこの仕様に促されるよりも前に送られていました。半ば感想を強いることで離脱してしまう読者もいることを考えると、この仕様によって感想数が多くなるとも言えないことがわかりました。
こうした状況を踏まえ、この仕様を本日より廃止いたしました。現在は、感想送信の有無にかかわらず、同一作者の作品を自由に読めるようになっています。
感想に表示制限を設けた仕様
私達は「感想をもらった人が受け取るだけで終わらず他の人にポジティブな反応をすることで、『創作の好循環』がより促されるのではないか」と考えております。その実現のため、感想をもらった人が他の人に感想を書くことにつながる仕組み作りを進めております。
具体的には、感想の表示において制限を設けつつ、他の人に感想を送信することで制限が解除される仕組みを考えております。しかしながら現在この機能はまだ調整、開発の途中であり、感想が多く届いた方々が制限を解除できない状態となってしまいました。多大なご不便をおかけすることになり、誠に申し訳ございません。
また、「表示できる感想が最新の10件まで」という仕様により、読めないまま閲覧が制限される感想が発生することに対し、多数のご不満の声を利用者の方々からいただきました。ごもっともだと思っております。
そういった状況を改善するため、「既読後24時間までは感想が何度でも読み返せる」という仕様に本日変更いたしました。これは「作者の方々が未読のまま感想が読めなくなる」「読者の方々が感想を送っても作者に読んでもらえない」という大きなご不便がなくなるよう調整した仕様となります。これにより、未読のまま読めなくなってしまった感想がある方も、現在は読むことができる状態です。
上記変更を行ったうえでも、制限された感想を表示する方法がない状態は依然として変わりません。そのことにつきましては、非常に心苦しく思います。そのため、感想送信等の活動をすることで制限を解除できる機能と、感想送信等をせずとも即座に制限を解除できるサブスクリプション(定額課金制)の開発を急いで進めております。制限を解除する機能の実装まではご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
小説投稿サービスの環境作りについて
私達はソナーズがどういう発展を目指しているかについても、十分にお伝えできていなかったかと思います。そのため、改めてソナーズの目指す方向についてまとめましたので、お読みいただければ幸いです。
一般的にサービスを継続的に開発、運用していくためには収益をあげる必要があります。ソナーズのような小説投稿サービスの場合、収益をあげるための主な方法は広告とサブスクリプション(定額課金制)です。そしてこのどちらで得た収益が多いかは、サービスがどういう方向に発展していけるかを大きく左右します。
ソナーズが「人それぞれのままに小説を楽しめる」環境を作っていくためには、広告収益よりサブスクリプション収益の割合を増やすことこそが重要だと考えています。逆に広告収益の割合が高くなってしまったら、ソナーズをうまく発展させることは難しいとも考えております。
広告収益の割合が高い場合に生まれる環境
広告収益の割合が高いサービスは、各ページの閲覧数が多いほど広告が表示され、収益も増えてサービスの発展につながります。そのため、閲覧数が重視される構造になっております。
もちろんそのこと自体は問題ではなく、有力なサービス発展方法の一つです。しかしながらソナーズを開発するための事前調査において、閲覧数重視の構造に居心地の悪さを感じるという声をいただきました。
このような構造のもとでは、より多くの閲覧数を生み出す作品が評価されます。そのため、閲覧数やブックマーク数などの指標が公開された状態で提供されます。作者の方々には、自分や他者の立ち位置がよく見える一方で、他者の情報まで見えてしまうことに窮屈さを感じる方もいらっしゃるかと思います。
また、読者の方々には多くの閲覧を生み出すよう、より早くより多くの作品に触れるような環境が提供されます。これも一種の楽しさがある環境ではあるとは思いますが、一つ一つの作品としっかり向き合うことが難しいと感じる方もいらっしゃるかと思います。
サービスが広告の閲覧数を最大化するために広告表示箇所を増やすこともあります。その結果、作品本文とあわせて広告が表示されることもあります。このことに対して、作品の世界観が損なわれてしまうと感じる作者の方や、作品への没入感が失われてしまうと考える読者の方もいらっしゃるかもしれません。
閲覧数が重視される環境を楽しめる方もいらっしゃるかと思います。同じ指標が常に共有されていることは、公平さにもつながります。また、広告収益の割合が高いことにより、利用者の方々が無料で楽しめる部分も大きくなります。
しかし、こうした環境に居心地の悪さを感じる方々がいるのも確かです。そのような方々に居場所を作れないか、閲覧数重視の構造に合わせる必要のない「人それぞれのままに小説を楽しめる」環境を作れないか、と考えて開発しているのがソナーズです。
サブスクリプションによってソナーズが目指したい環境
私達の理想は、私達と「人それぞれのままに小説を楽しめる」環境を求める人達が、同じ方向を見てサービスを発展させていくことです。そのために私達が選択したのが、サブスクリプション(定額課金制)です。
ただし、ここで考えているサブスクリプションは、利用者の方々がただサービスの機能に価値を感じ、そこにお金を払うというものではありません。閲覧数重視の構造に合わせる必要のない「人それぞれのままに小説を楽しめる」環境に価値を感じ、それをサービス側とともに実現していくためにもお金を払うものだと考えております。
そういった意味合いを持つサブスクリプションからの収益の割合が高くなるほど、私達は利用者の方々のご意見をサービスに反映しやすくなります。そして、良くなった環境に価値を感じてくださる方が増えることで、さらに良い環境へとサービスを発展させることができます。この構造のもとでは、私達と利用者の方々が、ともに「人それぞれのままに小説を楽しめる」ことを重視できるのではないかと思います。
しかし逆に広告収益の割合が高くなるほど、サービス利用者の方々ではなく、広告を出稿する人の声に寄り添った改善が求められていきます。サービスという、私達にとっても利用者の方々にとっても大切な場所を守っていくため、利用者の方々が望まない変更を広告収益のために行うことにもつながります。これはソナーズの目指すところではありません。
サブスクリプションによって、「人それぞれのままに小説を楽しめる」環境を、私達と利用者の方々でともに作り上げていきたいと願っております。しかしながら、そのような小説投稿サービスは前例があまりないため、様々な点で模索が必要です。実験的な機能も多数試す必要があると考えています。
そもそも「人それぞれのままに小説を楽しめる」環境を実現する方法など存在せず、誰もが閲覧数を重視することこそが小説投稿サービスの発展に繋がる唯一の道である可能性もあります。
目指す道の険しさは承知しております。無謀な挑戦でもあり、ごく一部の方々にしかご支持いただけないことも承知しております。ですが、もしご支持いただける方がいらっしゃいましたら、今後ともソナーズを何卒よろしくお願いいたします。
最後に
ソナーズはまだ始まったばかりのサービスであり至らない点も多々ございますが、利用者の皆様の声に寄り添った改善をしていきたいと思っております。
繰り返しとはなりますが、この度ご迷惑をおかけしてしまった方々、ご不快な思いをさせてしまった方々に、重ね重ね深くお詫び申し上げます。
今後のソナーズにつきまして、ぜひご意見・ご要望をお寄せください
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