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季節のうつりのなかを みずから生きる

☆photopos-2487  2021.6.29

暦とは
季節を象る
抽象図形だから

そこに息を宿らせ
歌わせるためには
鳥たちのはるかな渡りを思い
虫たちの驚くべき羽化を詩にして
季節のうつりのなかを
みずから生きねばならない

時計は
時を象る
抽象機械だから

そこに心を宿らせ
語らせるためには
呼吸の満ち引きとともに
光と闇の衣を纏い
意識のうつりのなかを
みずから生きねばならない

すると
星たちは螺旋を描き
四大は戯れ遊び
黙し続けていた魂は
イマージュを解き放ち
秘密曼荼羅を描きはじめる

※愛媛県内子町・小田深山渓谷にて

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