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傷とともに生きる

☆photopos-2928  2022.9.14

傷を癒やすには
方法がある
対処療法もあれば
免疫を高める方法もある

けれど癒やされる傷もあれば
決して癒やされない傷もある
忘れることのできる傷もあれば
決して忘れられない傷もある

傷つくことから
逃げつづけることも
それはそれで
ひとつの方法だが
逃げることで
あらたな傷を生むこともある

たとえ記憶から消そうとしても
それが不意に照らされると
影は魔物のように
襲いかかってくるのだ

どれひとつとして同じ傷はなく
どれも比べることはできないけれど
傷つくわたしは同じこのわたし

傷つくわたしがいて
そこから逃れられず
傷つくじぶんを
ただ見ているじぶんがいる

傷とはなんだろう
傷つくじぶんとは
いったいだれだろうと
傷とともに生き
傷の意味を問いながら

※愛媛県久万高原町・古岩屋にて


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