見出し画像

森を歩き 耳をすます

☆photopos-2645  2021.12.4

生きとし生けるもの
ありとあらゆるもの

それらすべて
風も水も岩も
木も草も鳥も虫も

それぞれの時をもちながら
それぞれの時の流れを超え
思いをつたえあい
たがいに響きあっている

かつてひとは
その響きあいのなかを
生きていたのだが

いつのまにか
耳を傾けることを忘れ
じぶんだけの時のなか
記号化された言葉のなかに
閉じこもるようになった

もはやその場所には
豊かに奏でられ交わされている
ささやきも歌も届くことはない

それでも
森を歩き
耳をすますだけで

からだとこころは
わたしを超えてはゆかないか
わたしだけの時空は
わたしを超えてはゆかないか
知らず響きあっているものたちとともに
旅しているじぶんはいないか

※愛媛県総合運動公園にて

画像1

画像2

画像3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?