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何者でもない者としてじぶんを生きる

☆photopos-3429  2024.1.28

何者かになると
じぶんではなくなる

じぶんにはかたちがないのに
何者かであるとき
そこにはかたちがあるからだ

かたちのなかにいるじぶんは
自由をなくしている
知ることで
かたちに閉じ込められた知のように

じぶんを知ろうとすることは
じぶんを離れることだ

そしてじぶんは
ふたりになる

知るじぶんと
知られるじぶん

知られるじぶんには
かたちがある

そのかたちを見て
こんなふうに変えたい
とか思ったりもするが

ひとりのじぶんに戻ったとき
じぶんを変えられるかどうかわからない

じぶんには
かたちが見えないからだ
思い出せない夢のように

何者でもない者でありながら
じぶんを生きられますように

*愛媛県総合運動公園にて

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