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神秘学ポエジー【風遊戯】mediopos

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本を中心としたメディアを神秘学的な視点で読みながら「遊戯」していくシリーズ。
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2023年12月の記事一覧

大谷弘『道徳的に考えるとはどういうことか』

☆mediopos3331  2023.12.31 一般的にいわれるような道徳や倫理が どうにも好きになれない…

KAZE
4か月前
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『現代思想 2024年1月号』 特集 ビッグクエスチョン/大いなる探求の現在地

☆mediopos3330  2023.12.30 『現代思想』2024年1月号の特集は 「ビッグクエスチョン/大い…

KAZE
4か月前
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エッセイ特集「休むヒント」(群像 2024年1月号)

☆mediopos3329  2023.12.29 群像 2024年1月号で 「休むヒント」という エッセイ特集が組ま…

KAZE
4か月前
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ボルヘス『シェイクスピアの記憶』

☆mediopos3328  2023.12.28 ボルヘスの最後の短篇集 『シェイクスピアの記憶』が訳出され…

KAZE
4か月前
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深澤遊『枯木ワンダーランド/枯死木がつなぐ虫・菌・動物と森林生態系』

☆mediopos3327  2023.12.27 森のなかの樹木には 「枯木」になったところからはじまる物語…

KAZE
4か月前
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中垣俊之『考える粘菌 生物の知の根源を探る』

☆mediopos3326  2023.12.26 考えるということはどういうことだろう そして知性の源はどこ…

KAZE
4か月前
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荒畑靖宏・吉川孝 (編著)『あらわれを哲学する―存在から政治まで』

☆mediopos3325  2023.12.25 『あらわれを哲学する―存在から政治まで』は 荒畑靖宏・吉川孝を編者として 現象学的な観点から 「あらわれ」をキーワードに 第1部「ある」 第2部「あらわれる」 第3部「かんがえる」 第4部「よくいきる」 第5部「ともにある」 で構成され さまざまなテーマで16の論考が収められている 論じられているテーマの根底には 「あるひとつの直観」があり 「それは、私たちがそのなかで生きている現実、 これを哲学者は「世界」と呼ぶこ

堀江敏幸『中継地にて-回送電車Ⅵ』/夏目漱石『それから』/幸田露伴『努力論』

☆mediopos3324  2023.12.24 堀江敏幸の十一年ぶりの散文集「回送電車」 第6巻目『中継地…

KAZE
4か月前
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戸谷洋志「非常灯の思考 対話とは何か 連載第七回 他者に自分を見ること、自分の中に…

☆mediopos3323  2023.12.23 アイヒマンは過去の人ではない これまでにも実際はそうだった…

KAZE
4か月前
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『スピン/spin 第6号』/『現代詩読本 田村隆一』/前田速夫『谷川健一と谷川…

☆mediopos3322  2023.12.22 『スピン第6号』の表紙の「ことば」のなかで 池澤夏樹が田村…

KAZE
4か月前
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出岡宏『「かたり」の日本思想 さとりとわらいの力学』

☆mediopos3321  2023.12.21 『「かたり」の日本思想/さとりとわらいの力学』の 著者である…

KAZE
4か月前
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吉岡乾「ゲは言語学のゲ⑥扱いづらいことばの半人前」(群像 2024年1月号)/ケイレブ…

☆mediopos3320  2023.12.20 言語的相対論または言語的相対性原理という サピア=ウォーフ…

KAZE
4か月前
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真山仁「秘すれば花————玉三郎の言葉 連載第3回 第二章 鉛色の街」(文學界 202…

☆mediopos3319  2023.12.19 真山仁「秘すれば花――玉三郎の言葉」の連載 第3回は「鉛色…

KAZE
4か月前
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波戸岡景太「ナラティブと言う勿れ 戦時下にスーザン・ソンタグと久能整を想うこと」(群像 2024年1月号)/スーザン・ソンタグ『写真論』/田村由美『ミステリと言う勿れ』

☆mediopos3318  2023.12.18 メメント・モリ そのころはまだ その言葉は知らずにいたものの 死を想う そのことを想うようになったのは 六歳の頃に死に近づく病いを得てからだった その後も親類の葬儀において 寺院の阿弥陀来迎図や地獄絵図を眺め 「白骨の章」を耳にするにつけ また家庭で日常的に起こる不安定さも相まって すでに恐れはないままに 死を想うことは日常化していたところがある むしろ死に近しくさえあるほどに 日常と非日常の境が曖昧で 両者が不意に反