吉田健一「早く年取ることが出来ればと……」(『作家の老い方』 草思社)/吉田健一『思い出すままに』
☆mediopos2892 2022.10.18
作家にかぎらず
それなりに仰ぎ見ていた
過去のひとたちが
次々と自分よりも
若くして亡くなっているのを知ると
それなりの感慨がわいたりもする
物理的に年を重ねたからといって
自分が成熟しているとはいえないし
かつてそれなりの事績やそれにともなった名を
残したひとたちと比べるなど烏滸がましくもあるが
なにをして生きてきたかというのはともかくとして
生まれてからそれなりの年数に渡って
太陽のまわりをまがりなりにも回ってきた