鬼滅の刃 第203話感想!

ありがとう吾峠。おつかれ。いい最終回だった。
こっから先はおまけだろうから
最高のデザート期待してる。

本日無事週刊少年ジャンプ21・22合併号が発売されました(拍手)
「鬼滅の刃」を読み終えた時点で
本気で声に出して冒頭の言葉を呟いてた自分がいました(悶絶)

正しくは「次週クライマックス」の予告文があっただけで最終回とは明記されてないのですが
長年の経験上ジャンプの「クライマックス」は「最終回」とほぼ同義語なので
この近年に類を見ないモンスターコンテンツとなった鬼滅の刃ですが
次週最終回はほぼ確実と思われます
つらくなどない
むしろ巻頭カラーで最終回
最高に誉れ高く喜ばしい終わり方でしょう
ドラゴンボールやスラムダンク級と思うのですよ
あ、暗殺教室とかこち亀もだったかしらね
そんな古くなかったかも、うろ覚えですが

一話から、いや読み切りからの吾峠ファンとしては
完走お疲れさまでしたと労いたい
そりゃ疲れたろうと
炭治郎、吾峠先生、本当にお疲れさまでしたと
ひとまずゆっくり疲れを癒して下さいと

欲を言えばね、少数派だと思うのですが
私としては鬼舞辻無惨にも救われてほしかったです
けどまあ無理だ。しょうがない。
これがベストエンディングだわ
数周前の「終わりにしよう、無惨」の台詞で
ああ、炭治郎にも見放される絶対悪なのねと分かってはいたのです
言葉が通じない相手って
(↑言語的な意味じゃ無く)
相応の覚悟がないと分かり合えない
その覚悟が無いのなら全力で拒絶しないといけないときもある
そして炭治郎には鬼舞辻と分かり合う必要性はこの物語の展開上ないのです

漫画での仏教モチーフは密教系や禅系が多く見られますが
この作品では岩柱の南無阿弥陀仏など浄土宗・真宗的なモチーフが多く
“善人猶もて往生を遂ぐ況や悪人をや”を初期から描写し続けてきたと思うのです
響凱、累、牛梅兄妹、猗窩座とかの最期のエピソードが好きなので
まあ上弐や上壱は救われたとか思わないけど
無惨をどう結末づけるかは楽しみではあったわけです
炭治郎の“許し”が欲しかったなあ
罪そのものは「絶対許さない」のは勿論ですが
罪を犯すに至った人の境遇や深層に触れ哀れむ
炭治郎の慈しみ深さがこの作品のキモでもあったと思うので
鼻がよくて人の本心が匂いで分かるというキャラ付けがあればこそ
生きることに執着、渇望し続ける無惨の惨めさ、哀れさを感じ取って哀れんで欲しかったと思うのです
“救いようのない悪”だったとしても 鬼になった人は自分だったかも知れない
一歩間違えば自分がそうであったかも知れない
そんな哀しい人たちに思い遣りながら鬼殺してきた炭治郎に
そうなるに至ったバックボーンを感じて共に悲しんで欲しかったのです
というか、そんな強くて慈しみ深い主人公が好きだったです
悪事を許すという意味では決してなく
悪事は裁かれ報われなくてはならないけど
そうならざるを得なかったその心情・境遇
苦界に生き鬼道に堕ちざるを得なかった状況を理解し、哀れみ
そうなる人がいなくなるよう願い、行動し、生き続けてほしい

うーん、でも
1ページ目で、あーもう本当に限界越えて作者も主人公も戦ってたんだなあと
そりゃそうだと。そりゃ疲れるわと
これまでの戦いを毎週ずっと見てきてますから分かります
この人気、巻頭カラーの多さ、メディア展開やグッズ展開の多さ(そっちか)
敵を思い遣るどころじゃないほど疲労困憊なのはとても腑に落ちました
ヘタしたらまた取り込まれ兼ねない
これは全力で逃げ切らなくてはならない(はいここ二重の意味)
薬はきっかけであり、炭治郎は自らの精神力と、ここに至るまで培ってきた人との関わりによって
無惨の呪縛から逃れたのですよ
これまでの炭治郎の生き様を見てきたからこそ分かります
背を押し返してくれる沢山の故人たちや
引っ張り上げてくれる沢山の仲間たちの描写は胸に迫りました

そして
禰豆子、よかった
この作品を追うと決めたのは一話読了直後ですが
二話のモグラ禰豆子で「何このかわいい生き物」とキュン死し
ツッコミ不在のまま本人たちはいたって生真面目にボケを重ねながら目の前の課題をクリアする兄妹に完全に虜となり
目の前のごちそう(違う)を堪えながらお兄ちゃんのために足技で戦うヒロイン禰豆子に握りつぶす勢いで心を鷲掴みされた自分的には
鬼の禰豆子がもういないのは正直少し寂しいです
はわわとか言っちゃう普通の少女禰豆子だってもちろん普通に可愛らしいのですが
鬼の禰豆子の活躍もっと見たかったなあ

鬼舞辻無惨を倒し禰豆子を人間に戻すという目的が貫徹された
もう、完走おめでとう!と言うしかないです
青い彼岸花ってなんだったの?とか気にならないでもないけど
わりとどうでもいいです
読み返したらきっと未回収の後付け設定とか見つけちゃうんだろうけど正直どうでもいいです
初心を貫徹したのだろうと本気で思うから。
マジこれ来週終わると思う
私は満腹です。満足しました。ごちそう様でした!
いや続いたとしても普通に楽しく読み続けますが
あ、鋼鐵塚さんと小鉄くんはも一度見たいな
珠世様亡き後の愈史郎くんがどうするかも気掛かりなところです
産屋敷邸へ一旦帰るのだろうから
水兄弟&禰豆子と鱗瀧さんの再会も楽しみ
伊之助と藤の家のお婆ちゃんも再会してほしい
あ、蝶屋敷の女の子たちもね!
もうみんなに「おかえり!」ってしてほしい
まあ禰豆子と善逸の行く末も気にならなくもないです
…わりと気になることあるな

あ、断っておきますが
別に私、無惨推しではないです
この作品で推しキャラとかないです
強いて言えば全員とでも言っておきましょう
ええ好きですとも、うどん屋さんもやっちゃんも儂も
(玉壺さん?ちょっと生理的に…)

もっと長くずっとこの世界に浸って楽しみたい気持ちはありますが
惜しまれつつ大団円を迎える終わり方はとても理想的な物語の閉じ方のひとつと思います
そんな素晴らしい作品を生み出した吾峠呼世晴先生を心から尊敬いたします
吾峠呼ばわりして本当申し訳ございません!愛故ご容赦願います!

次回の巻頭カラークライマックス
楽しみに待ちたいと思います!

追伸
人様の感想を読んだら自分の感想が引きずられそうで読むの我慢して駄文を書き散らしましたが
他の方の感想を拝見したところ
無惨の救い欲しい派は少数派でもないかもしれません
そして、もしかしたら炭治郎の涙は
無惨の哀しみや孤独を感じ取ったものだったりもするのかな?と(皆さま考察が深いな)
巻頭カラー最終回はすごく名誉なことと思うのですが
大団円の前に無惨回収回があるとすれば
次号以降ももう少し続くかもしれません

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