牛すじ生活

労働のしすぎで腕のすじを痛めて、初めて接骨院に行った。
接骨院はリーズナブルで初診で1500円くらい。2回目は700円くらいだった。
整体院などに行くとだいたい5000円はする。鍼灸院もそれぐらい。
保険診療の凄さを改めて知る。

労働のしすぎで人として最低の生活をしていて、コンビニで買って食べた牛すじが私の中でヒットしてしまい、1週間ほぼ牛すじ生活をした。
牛すじ生活をして気づく、肌のハリがすごい。
もう牛すじの味に飽きたのだけれど、効果が強すぎてこれは生活に取り入れるか…
コンビニの牛すじは1パック300円程でなかなか高級なので続けるには自分で煮る必要があるなと、牛すじを煮ることになる。
牛すじなんて家庭で買ったことがない。
だいたいスーパーに置いているところを見たことないぞ。
ということで、肉屋に行く。
いい肉を入手するためにしか行かない高い肉屋。
ショーケースに高級な肉が並ぶその後ろの冷凍コーナーを見るとカチカチの牛すじがだいたい1キロずつになって売られていた。
1035円、安い。
1キロの牛すじを抱えてレジに向かう。
会計を済ませて牛すじとともに家路へ。

まずどんなものかよくわからないけれど、解凍をせねばならない。
パッケージングされたものの解凍は流水が相場とカニの解凍の際教えられている。
水を流しながら解凍すると、なんか水を使ってエコロジーではないな、SDGsの逆をやってるなと。
そんなことを考えつつ解凍をした。

私の家の最大の鍋は2.2リットルで、肉1キロを入れるとギリギリだった。
鍋は買わずに済んだ。
鍋を買うことになれば安く済ませたいのに本末転倒なのだ。
肉を入れた鍋に水を入れ火にかける。
液が血の色をしている。
普段の精肉されたものを調理する時より獣を扱っている気持ちになる。
道で轢かれている獣と同じ色をしている。
これを平気な心持ちで煮ていると、自分はなんかそういう気質のやばいやつの可能性を感じる。
沸騰してくると灰汁が出てきてひたすらすくう。
だんだん血の色ではなくなり食べ物な感じがしてくる。
そうしたら、火を止め牛すじを洗うターンがくる(クックパッドの教え)
牛すじについた血液だったと思われるものを洗い落とし、ボールへ。
鍋は灰汁と脂にまみれているので洗剤を大量に使い洗う。またSDGsの逆をやっている。
牛すじを一口大に切り、鍋に入れ、水を入れ、火にかける。
生姜とかも入れる。
灰汁がでるけど、ちょっとだけで、取れば澄んだ液体が見える。
なんだかきれい。(たぶんコンソメスープとかこんな感じな気持ちなんだろうなと)

柔らかくなるまでひたすら煮込むみたいなので、椅子を持ってきて煮込む。
調味料を入れ煮込む。
煮込んでいるとだんだん疲れてくる。
疲れを感じてくると柔らかくなっている。
圧力鍋なくても柔らかくなるもんだね、すごいね。

疲れてすぐ小分けにせず置いておいたら、煮こごりみたいになっていた。
コラーゲンやな。
コラーゲン配合マンってどんな人だったのだろうな?などと考えながら再度火にかけ、小分けにした。


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