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ghostの囁きと救い—攻殻機動隊—

概要

原作:士郎政宗
監督:押井守
アニメーション制作:プロダクションI.G
制作:講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT(1)


あらすじ

西暦2029年。情報化のネットが地球を覆い尽くし、一方コンピューター犯罪が日常化した時代——脳を除く全身を義体化した公安9課”攻殻機動隊”少佐、草薙素子は正体不明のハッカー「人形使い」を巡る捜査に乗り出した。しかしそれは更なる謀略の幕開けに過ぎなかった——。(2)

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特徴

 士郎政宗原作の『攻殻機動隊』の映画化である。1995年に公開された作品の為セル画の全盛期、CG技術の黎明期であり、総制作費6億円をかけた世界的大ヒット作品である。


良かった点

 義体とサイボーグの違い、ghostは何処に宿るのか?神話的ストーリーの中で私達に魂の在り処を問いかけ、心身二元論のストーリーによって主人公草薙素子は救われる、SFでありながら神秘的な雰囲気を持つ作品である。日本が誇るアニメーションとして度々この作品の名が挙げられるが確かに写実的な人物描写の作画、余韻を持たせながらも飽きさせない演出、セル画全盛期による暗いながらも美しい色彩、詩的な作品を崩させない神秘的な音楽とどの要素も最高峰だと言わざるを得ない。


悪かった点

 人によってはこの作画が古臭いという者もおり、分かりづらいという人もいるかもしれない。しかしそれがこの作品の魅力の一端になっているので容易な改善を求めることが出来ない。逆に言えば90年代アニメを見てきた人達、SFが好きな人達にお勧めできる作品となっている。


まとめ

 もし映画好きにアニメを勧めるとしたら この作品だろうが、映画もアニメも見たことがない人にはお勧めできない玄人向けである。それ故この詩的な作品を味わえることを至福だということが出来る。


(註)

(1)以下から画像転載


(2)当該商品DVD裏からより引用

(3)以下から画像転載


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