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ボクの武器、アダムとイブの罪

"想像は現実との戦争に置ける唯一の武器だ"

キミは何を見て何を感じて何を考えている?
ボクは必要以上のことを考えてしまう癖がある。
ボクは人と会話するのが苦手だ。
人と会話するには考えなくてはいけないことが多すぎる。声のトーン、息遣い、言葉遣い、タイミング。それらを考えなくてはいけない。が、そこには正解などない。正解は想像するしかない。
ボクの声が電子の海に飛び込む時、キミはどう感じとるだろうか。
ボクの言う『好き』『ありがとう』『ごめんね』『さよなら』『おやすみ』『また明日』それらには言葉の意味以外でキミに何が届いているのだろうか。
そういった想像をするとボクはその海に溺れて息が出来なくなる。そして声に緊張が走り不安の揺れとともに僕から選択された言葉達が次々と泳ぎだし、キミの元にたどり着く。
苦しいとわかっていながら考える、想像するという行為をボクは辞めることができない。
アダムとイブが犯した罪が時を重ね、ボクの首を絞める。
それと同時にこの現実世界は恐ろしくも美しいほどに残酷である。
それに唯一、対抗出来る武器が僕の想像で創りだす世界である。
だから、ボクは今日も電子の海で苦しみながら武器を片手にキミに想いを伝えている。

ねぇ、キミにはどう伝わっている?

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