世界知 人間知
エマニュエル・カントの『人間学』に
「旅は物事を若返らせ、同時に自己との関わりを熟成させる。
人間学の対象領域[世界知=人間知]を拡張する手段としては
旅をするのが一番である」
海外での生活経験がある人は解ると思うけれど
海外で生活をすると自分と違う価値観や習俗などの多様性に触れても
滑稽だとか嫌悪感を抱かなくなりネガティブな思考が減るのは
“心を護る”上では良いことだ
しかし、自国を離れて過ごす時間が長くなると
終いには自国で異邦人になってしまい馴染まなくなる
かと、言って長くインドで生活したからと言っても
インドにすっかり馴染む訳でも無い
いつも、どこにいても中途半端な存在なのだ
インド人にならなければインドでは生きていられない
そうでないと、頭が狂うのだ
数年前ケララに長く住んでいたカナダ人の古い友人女性に会った時
「私、頭オカシクなっちゃってこの間まで精神病院に入っていたのよ」と
話していたけれど長くインドにいてもそうなってしまうのだ
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