本当の日本人の姿

「妖精の棲む小さくて可愛らしい不思議な国」

「地上で天国あるいは極楽に最も近づいている国」

「その景色は妖精のように優美で、その美術は絶妙であり、その神のように優しい性質は、さらに美しく、その魅力的な態度、その礼儀正しさは、謙譲であるが卑屈に堕することなく、精巧であるが飾ることもない」

「人生を生甲斐あらしめるほとんど総ての事において、あらゆる他国より一段と高い地位に置くものである」
「いかにも世の中で一番罪の無い人間のような顔をして」
「みんな愛想が良く好意的」

「誰の顔にも陽気な性格の特徴である幸福感、満足感、そして機嫌の良さがありありと現れていて、その場所の雰囲気にぴったりと溶け合う。彼らは何か目新しく素敵な眺めに出会うか森や野原で物珍しいものを見つけて、じっと感心して眺めている以外は、絶えず喋り続け、笑いこけている」

この国は何処であろう?
富士通の名誉会長・故山本 卓眞先生にお会いしたときに「私の年齢で読んでおくべき本を教えてください!」と推薦して頂いた本「逝きし世の面影」で、江戸時代~明治初期に日本に訪れた欧米人が日本について紹介した文章である。

「妖精の棲む小さくて可愛らしい不思議な国」
何と美しい表現なんだろう、、
私達から近い祖先は何を捨ててきたのだろう

最も大切な失ってはいけないものを捨て去り
得てはならないものを求めた

私達の祖先は、、、
楽園を追放されたアダムとイブのように

悪の果実に誘惑されたのだろうか
もう一度、パラダイスを
子供達がいつも笑っている楽園を
嫉妬のない、虚偽のない、美しい心の人々よ
あなたたちは、いったいいどこに旅立ってしまったのか?
逝きし世の面影でしかないのだろうか?

『逝きし世の面影』、、、寂しく悲しみの言葉である
悲しくて涙がこぼれる💧

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