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9月18日 日記

母から貰った、ハワイの時計の電池交換を待ってる間、イオンで時間を潰さないといけなくなった。本当はスタバに行きたかったけど土曜だからか混んでいて、違うカフェに入ることにした。正直パフェに1000円出してる金銭的余裕なんかないんだけど(ここは飲み物は粉っぽいからデザートの方がいい)、荷物が重くて限界だったから帰りのエネルギーのためにも食べることにした。抹茶生チョコレートパフェ。

届いたパフェは1000円だけあって大きくて、最後まで飽きずに食べれるか心配しながらスプーンを手に取る。卒論の課題が迫ってるから、読もうと思って本を2冊出したものの、パフェ食べながら本読みながら、っていうのはちょっと難しい。私は目の前のパフェに集中することにした。めちゃくちゃ甘い。

私は甘いものは大好きだけど、流石に歳もあってか生クリームたっぷりのパンケーキとか、やたら甘いケーキとか食べると流石に胃もたれしてしまう。このパフェは抹茶だから(?)大丈夫かな、とか思いながら食べ進めるけど、お腹を壊しそうなので少しずつ、少しずつ。

すると中に入っていたソフトクリームがあっという間にドロドロになってしまった。上の抹茶アイスはまだ溶けてないのに、早くない?
私は基本的に“食べ物”と“私”の距離が遠いので、家でもいつも何かをすくってから口に運ぶまでにこぼしてしまう。それが何であれ、高確率で。(水もドバドバこぼしてるけど、それは口が緩いのか、手のコントロールが悪いのか、なんなのか)
まあだから、案の定ドロドロに溶けて液体となったソフトクリームは、スプーンからこぼれ落ちた。幸いなことに服には落とさなかったけど、外でパフェをこぼしまくる21歳女、普通に恥ずかしくていつもより気をつかって食べた。

のんびりパフェをつっつきながら、ふと横を見るとさっきまで一緒に授業を受けていた女の子がいることに気付いた。元々専攻も違うし班も違うから、名前すら知らないけど。すると店員さんがその子のところにパフェを運んできた。あれは期間限定のかぼちゃのパフェ。
貴方もスタバに行きたかったけど混んでるからここに来たの?と思ったけど、そんなことはこの店に失礼すぎるので、私も彼女も、パフェが食べたかったということにする。

気付けば、上にあった抹茶のアイスもドロドロになっていた。抹茶のアイスも、ソフトクリームも、小豆もコーンフレークもババロアもドロドロに混ざりあって、生チョコレートだけが形状を保っている。
ストロー欲しいな、なんてあるまじきことを思いながら、こぼさないように、緑と白の液体を口に運ぶ。

どろどろ、どろどろ。まるで最近の私みたいだ。きっとたいていの人がそうだと思うけど、起きて、食べて、寝ていたら一日が終わっていて、生きている!!私は生きている!!ということなんて思うことなく、毎日が過ぎている。楽しいことももちろんあるし、悲しいことももちろんあるんだけど、1つずつ見ている暇というか、大切にすることもなくて、全部ごちゃごちゃにして、毎日何も無いな。と思って過ごしている。

初めは飽きるかと心配していたけど、ちょうど飽きないくらいのいい所で食べ終わった。隣の隣にいた彼女は、私より早く食べ終わって店を出ていくところだった。

これを書いている間に、電池交換に要する時間はとっくに過ぎてしまった。テーブルの上に出された2冊の本は、パラパラとめくられただけでまたリュックの中に仕舞われる。

きっと私は今のパフェの味も、眠る頃には覚えていない。

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