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4月 知らない世界を知ること

4月。桜が綺麗。それ以外は何となく嫌だ。

朝の満員電車に、明らかに綺麗なスーツの、(多分)新社会人が多い気がする。心持ち。
私はといえば2年目にもかかわらず、やっと伸びてきたショートカットは周りから見たら気合い入れのショートカットのようで、まるで新社会人と言われても違和感は無い。今でもリクルートっぽい黒のスーツだし。

春は皆だいたいそうだと思うが、1年前のことを思い出す。
1年前は、急に環境が変わって、何もかもにめちゃくちゃ怯えていた。これははっきり覚えている。
あの頃に戻りたいかと言われれば、全く戻りたくない。
けどあれがあったおかげで私は大学生の頃よりよほど強くなれたと思う。
私はそもそも、強くなりたい!と思って今の職業を選んだので、困難が待ち受けていることは確かだったのだ。のほほんと生きていても強くなれるわけがないし、それに打ち勝たねばならないということは最初からわかっていた。
結局、4月が終わっても環境が変わる度に私はしくしく泣く羽目になるのだが(じゃあ強くなってないじゃないかというのも一理)、映画を見ていても年々涙脆くなっているので、歳のせいだということにしよう。

4月は小中高大の入学もあれば、“学校”という場を卒業して、これからの日本を担う“新社会人”になる季節である。ということは、人事異動はあれど、もう新社会人になってしまえばあとの4月でワクワクすることはほとんどないんじゃないか、と思う。実際私は「あ〜もう4月か〜」などという、なんら、もう12月か〜と変わらない気持ちだ。

ただ、今思いついたのだが、せっかく4月なのだか
ら、新しい目標でも決めてみよう。
4月は絶好のチャンスだ。6月に「6月なんだから新しいことを…」となる人はそんなにいないんじゃないだろうか。

しかしここで「絶対に痩せる」と決意したところで、それは女子の万年の目標であるため、個人的にはあまり意味がない。
だからここは、

「知らないことを知る」

にしよう。

知らないことを知ろうとするのは大事だ。それは誰もが分かっているし、私も何も今思いついたことではない(そもそも勉強とはそういうもの)。
しかし、回転寿司に行くと気づけばいつも同じネタしか頼まないし、喫茶店に行っても珈琲の種類など訳が分からずいつも「…あ、アメリカンで」とか「オ、オリジナルコーヒーで…」とか言ってる人も一定数いるだろう。私がそう。

だから、たまには なんとなく好きじゃなさそう という理由で避けてみたものを積極的に食べてみたり、入りづらいな…と思っていたお店に1歩踏み入れてみたり(フレンチとかね、ひゃ〜)、あと私は多少インドアなので、もっとアウトドア的なことをしてみたい。
勉強するぞ!と思うとダメなので(勉強は苦手)、もっと楽しく生きたい!と思えばだいたいなんでもチャレンジできる気がする。

私はそもそも煙草を始めたのだって、知らない世界を知ろうと思ったのがきっかけだった。だから、なんとなく吸い続けたけど、もうどんなもんかわかったからいいかな、という気持ちでふっとやめられた。
煙草を吸える店はどんどん少なくなっていて、喫煙者は肩身狭いなあという気持ちもわかったし、私のような見た目で煙草を吸ってるのは珍しいからか、喫茶店でお店のおばちゃんがよく話しかけてくれてその場をより楽しむことが出来た。


4月は、何となく嫌だけど「頑張ろう!」という気持ちがまだ湧く。ところが5月になると、頑張れば頑張るほどしんどいという事実に気付き始めて病む人が多くなる(知らんけど)。
だから、そうであってってはもったいないから、みんなは私を誘って連れ出して欲しいし私はみんなを誘っていろんなことをしてみたい。


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