世に蔓延る、腐敗へ向かわせるコンテンツ【偏見】part 2


ジャンクフード

ジャンクフードと言われる食べ物には、高い中毒性がある。
これは誰しもが経験として知っていることだと思う。
某ハンバーガーショップは常に客でにぎわっている。

では、ジャンクフードに人はなぜハマるのか。
実は単に味が美味しいという話ではない、というのが私の考えだ。

確かにハンバーガーやコーラ、ポテトチップスの味というのは、少なくともまずくはないと思う。
しかし、そこに人を依存させる本質はない。

ジャンクフードに含まれている物質によって、脳の機構から大量の快楽物質が放出された結果、『この食べ物はオイシイに違いない』と錯覚している、というのが私の考えだ。

快楽物質の正体は主にドーパミンである。これが報酬系から放出されると、脳はその原因を快感と結びつける。で、もう一度その原因となった行動をとるように脳が再配線される。

ジャンクフードにおいてその原因となるのが高いカロリーである。

人間はもともと狩猟でカロリー源を調達していたわけで、高いカロリーを手に入れるには苦労したわけだ。
で、狩りの成果でカロリーを摂取したときに、ドーパミンが放出される、という仕組みになっていた。大きい獲物なら、なおさら大量のドーパミンが放出された。

現代では店でお金を払えば簡単に入手できる。
しかし、入手の難易度は下がったにも関わらず、脳の回路自体は昔からあまり変化していないので、大量のドーパミンが放出されていく。

そして、ドーパミンが大量に放出される頻度が増えるほど、脳はさらに大量のドーパミンを求める。この現象を渇欲という。要するに終わりがない、満足するラインがないのがドーパミンという物質なのだ。

でどうなるかというと、ちょっとやそっとのドーパミンでは快感に結びつかなくなる。
つまり、人生で物事を楽しむチャンスは大きく減ってしまう。

物事の『面白く感じる度合い』というのは、

面白く感じる度合い  =  自分から見た物事本来の面白さ  ー  労力

で決まる。で、その量が脳の『楽しいと感じる基準』をクリアすれば楽しいと感じるし、そうれなければ楽しくないものに分類される。

ドーパミンドバドバ状態にいる時間が長いほど、その基準は高くなってしまう。

アメリカでいわゆる肥満と言われる人は、普段から仏頂面をしている割合が多い。これは、基準が跳ね上がってしまって、楽しいと感じる時間が減ってしまった結果なのではないか、と思う。


オンラインゲーム

これは、機構としてはジャンクフードとSNSを組み合わせたような感じ。

要するにプレイヤーたちを、人とつながっている状態&ドーパミンが放出される状態漬けにする。
FPSと呼ばれるゲームでは他人を殺すことで快感となるし、MOBAでは相手を圧倒することで快感となる。オンラインゲームは、人がいないと成り立たないし、逆に全ての快感の原因が人で記述できる。

自分もまさにオンラインゲームの中毒者の一人で、LoLというゲームで4年近く人生を無駄にした。始める前の自分は友達も多く成績も上の方で趣味も多かった。しかし、沼にはまってからは、それらがすべて嘘だったかのようになってしまった。



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