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2021年4月の本棚

新年度になった感覚もほぼなく、とにかく毎日眠かった。今更ですが、掲載順は概ね発売日順です。(前後すること多々あり)

Dr.STONE 20巻 / 稲垣理一郎・Boichi(集英社)

Dr.ゼノの身柄を拘束した千空たちは石化現象の始まりの地、南米を目指して爆進中。千空とゼノが同じ”科学脳”だから話せば分かり合えそうなシーンも多いけど、このまま敵対関係が続くのかな。
今回は新たな文明の利器としてゴムやバイクが登場。もうこれくらいじゃ流石に驚かなくなってきた。


その淑女は偶像になる 1巻 / 松本陽介(集英社)

アイドル界から挫折し、鳴りを潜めてお嬢様学校に通う姫宮桜子は山形から上京してきた元気印な新人フリーアイドルの若菜あるみと出会い、もう一度表舞台に姿を現す。目指すのは頂点のみ。今、その淑女は偶像になるーー!といった感じの熱いアイドル漫画。絵柄がめっちゃ可愛い。


SAKAMOTO DAYS 1巻 / 鈴木祐斗(集英社)

恋をし、家庭を持ち、町の小さな商店を営む生活を送る元伝説の殺し屋・坂本がささやかな日常を守るべく、襲い来る殺し屋たちをひっそりとボコボコにする漫画。最近はこういうめっちゃ強い元殺し屋の漫画多い気がする。


ハイパーインフレーション 1巻 / 住吉九(集英社)

帝国の奴隷狩りによって両親を失った少年・ルークはたった一人の家族である姉さえも捕らえられ、オークションに出品されてしまう。自らも捕虜として拘束されるも、突如「身体からカネを生み出す力」に目覚め、カネを駆使してインフレを起こしていく漫画。なんというか、B級映画みが強かった。勢いで突っ走っていく感じ。


片喰と黄金 1巻 / 北野詠一(集英社)

19世紀半ばにカリフォルニアで始まったゴールドラッシュ。一攫千金を夢見て世界中の野心家たちが黄金の地を目指す中、アイルランドで起こった未曾有の飢饉によって全てを失った少女アメリアと従者のコナーも大富豪になるべく、ニューヨーク行きの移民船へと乗り込んだ。世はまさに大黄金時代!
飢饉とか移民差別とかギャングとか要素的には超ネガティブだけど、アメリアの性格が超ポジティブ。幸せになってほしい。


初恋ゾンビ 6〜17巻 / 峰浪りょう(小学館)

イヴみたいな”主人公のずっと傍にいてくれた”キャラが個人的にすごく刺さるから最後は綺麗に終わってくれて良かった。語彙力が足らなすぎて上手く感想を書けないのが悔しい。とにかく読んでくれ。


ブルーピリオド 7~9巻 / 山口つばさ(講談社)

10月からアニメも始まる「美術」が題材の果てしない努力の漫画。藝大編突入してから止まっていたので既刊をイッキ読み。漫画の都合上仕方ないのかもだけど、生徒はもちろん、教授たちも何かの能力者かってくらいキャラデザが尖ってて笑ってしまう。教授会で一堂に会するシーンとかバトル漫画かと思っちゃった笑。それか美大ともなると、あれくらいの個性の固まりがゴロゴロいるのかな。何にせよ、ユカやマキちゃんがメインキャラとしてまた出てくるのが待ち遠しい。2年生編からかな。


ジェンダーレス男子に愛されています。  1巻 / ためこう(祥伝社)

メイクやファッションが完璧に可愛いジェンダーレス男子・めぐると編集の仕事をこなす普通の社会人女性・わこのカップル。めぐるの自分磨きはわこの為で、わこはそんなめぐるが最推しの存在で、まぁ見ていて眼福。お互いの距離感をちゃんと理解し合えている関係も良い。最初「なんやねんジェンダーレス男子って」と思ったけど、別にオネエっぽいとかナヨナヨしてるとかではなく紛れもない♂。良い意味で”フィーヤン連載作品”って感じ。2巻以降も多分買う。


君は放課後インソムニア 6巻 /オジロマコト(小学館)

ガンタとイサキの撮影旅は最終目的地、真脇遺跡へ。相変わらず台詞のないコマでの表現が秀逸。ガンタとイサキの関係がそれこそ「写真」のように一瞬一瞬で切り取られていてすごい好き。もちろん台詞回しも好き。全部好き。二人とも二人でならどこへでも行けると思ってるんだろうなぁ。若い。


よふかしのうた 7巻 / コトヤマ(小学館)

夜の世界で繰り広げられる人間の少年と吸血鬼の少女(推定35~40歳)のちょっと変わったラブストーリー第7巻。ナズナの過去を探る為、夜の病院でカブラに接触したコウとナズナ。カブラの血に刻まれたナズナの秘密とカブラの想い。個人的には今までの巻の中で一番盛り上がったし、話が進む毎に面白くなってる。深夜にヨルシカやCreepy Nutsを聴きながら読むのがおすすめです。


ゆるキャン 12巻 / あfろ(芳文社)

リン・なでしこ・綾乃の大井川キャンプの裏で、千明・あおい・恵那は山梨県北・瑞牆(みずがき)でまったりバス旅&キャンプ。行程全てが回想話なのが漫画として斬新というか、やりたい放題で面白かった。なんとなく野クルのこれからにも触れられていてちょっと寂しくなったり。今まで想像もしてなかったけど、今後もしかして後輩キャラとか出てくるのかな。


味噌汁でカンパイ! 11巻 / 笹乃さい(小学館)

味噌汁で繋がる幼馴染み料理ラブコメももう11巻目。中学3年性の夏休みに突入して自家製味噌を持ち寄った味噌汁会を開催したり、海の家のお手伝いをしたり、八重の誕生日をお祝いしたり、とイベント多めだったけど、善と八重の距離はそこまで縮まらなかったかな?というか、毎朝二人っきりで味噌汁啜ってる時点でそれはもう夫婦なんよ。
次巻は修学旅行編ということで何かしら進展しそう。


疑似ハーレム 6巻 / 斉藤ゆう(小学館)

お調子者だけど憎めない演劇部の先輩・瑛二とそんな先輩の前だとついつい色々な「キャラ」を演じてしまう後輩・凛の疑似ハーレムラブコメ完結巻。ひょんなことから芸能事務所の目に止まってしまった凛ちゃんの背中をちゃんと押してあげられる瑛二、お前ほんとカッケェよ…。余計なキャラが最後まで出てこなくて良かった。


枕魚 / panpanya(白泉社)

次枕買い換える時は枕魚みたいなオーダーメイドにするものいいな。
余談だけど、「枕」の語源は「魂の蔵」という説がある。生きている内の3割近くも頭を預けている場所だから、そこに魂が宿ると考えられていたらしい。…というのを蟲師で読んだ。そういうこともあって怖くて、記憶の中で枕を買い換えたことはあっても枕を捨てた記憶がない。その都度枕の数が増えていく。


望郷太郎 1巻 / 山田芳裕(講談社)

大寒波を乗り越える為にコールドスリープしたら事故で500年間も眠っちゃった主人公がリセットされた地球で中東から祖国日本を目指して旅する漫画。とにかくお先真っ暗な絶望旅だけど、この先どういう展開になるんだろう。気にはなるけど、ちょっと絵柄が濃すぎてお腹いっぱいになる。


ねこと私とドイッチュラント 1巻 / ながらりょうこ(小学館)

ベルリンに移住したトーコちゃんと喋る猫むぎくんのほのぼの生活。むぎくんがめっちゃキュート。でも喋ることに対しては特に言及されていない(喋って二足歩行で歩く動物も1巻時点ではむぎくんのみ)からそういうタイプの漫画。正直とても好みな雰囲気だった。どうてもいいけど、移住漫画の移住先ってベルリンが多い気がする。やっぱり住みやすいのかな。


潮が舞い子が舞い 4〜5巻 / 阿部共実(秋田書店)

2月に買ってた5巻を読もうと思ったら4巻も中途半端なとこで止まってたから合わせて読んだ。面白くて大好きなんだけど、ふと、もう二度と戻らない学生生活の尊さに目が眩みそうになる。海が見える学校に通いたかった。
とにかく右佐(うさ)が可愛いから読んでほしい。人気投票やったら多分こいつが1位だ。


その着せ替え人形は恋をする 7巻 / 福田晋一(スクウェア・エニックス)

最近のアニメ化決定のニュースの中で特に嬉しかった作品。雛人形職人を目指す男子高校生・五条新菜(わかな)がひょんなことから同級生のコスプレ好きギャル・喜多川海夢(まりん)のコスプレ衣装を作ることになり親密になっていくラブコメ。登場人物がみんな優しくて安心して読める。優しい漫画が好きです。五条くんの過去のトラウマだけは未だちゃんと描かれないから気になる。


川尻こだまのただれた生活 第1〜2集 / 川尻こだま(Kindle)

Twitterで好きなやつのまとめ本がKindleで無料公開されていた。これを1冊にカウントしていいかは微妙。こういう実録系漫画も最近本当に増えたけど、この手のやつは刺さらんやつにはとことん刺さらんから人にオススメとかはしにくい。こだま先生のおかんの話が特に好き。どうかどうかこだま先生長生きしてくれ…


ネムルバカ / 石黒正数(徳間書店)

大学寮で相部屋同士の先輩・鯨井と後輩・入巣のモラトリアムな日々を1冊に凝縮した石黒正数先生の短編作品。ミュージシャンを目指している鯨井先輩の言動、特に「自己実現」に対する思考がちょくちょく読者側にも刺さってきて、大学2年生の時くらいに読みたかったと思った。でもそこまで難しく構えなくても普通に楽しめる作品。温めたレトルトカレーを湯たんぽにするシーンが地味にお気に入り。


ボクらは魔法少年 1巻 / 福島鉄平(集英社)

カッコいいヒーローに憧れるやんちゃ少年・小田桐カイトは不思議な転校生・海原マコトに誘われてある日突然、街を守るヒーローになることに。しかしその姿はフリフリでファンシーな「魔法"少年"」だった。"可愛いは正義"な魔法少年たちが繰り広げる邪道で王道で作者の性癖全開な少年漫画。福島鉄平先生の短編集を怖くて読めていない身だけど、これは面白かった。短編集もいつか読みたい。


私の百合はお仕事です! 1巻 / 未幡(一迅社)

玉の輿になるべく”ソトヅラ”だけを磨いてきた女子高生・白木陽芽は、ある日、自分の不注意で「お嬢様学校」がコンセプトのカフェ・リーベ女学園の店長に怪我を負わせてしまい、代役として働くことに。優雅に振る舞う女生徒を演じる羽目になった陽芽は持ち前の”ソトヅラ”を駆使して接客するも、先輩女生徒・美月と「シュベスター(姉妹関係)」を結ぶことになってしまい…。
百合成分を摂取しようと軽い気持ちで読み始めたら思ったよりややこしい設定の漫画だった。とりあえずもうちょい読んでみよう。


ボールルームへようこそ 11巻 / 竹内友(講談社)

釘宮・井戸川ペアとの激闘の都民大会を終えた多々良・千夏は次なる目標をグランプリ仙台へと定めて再始動、するかと思いきや、多々良の「眼」に異常発生。鎌倉で療養レッスンをすることに。
大会を経ての周囲の変化や多々良と千夏の関係の変化が多く見れて面白かった。そして激しいダンスシーンとのんびりとした日常シーンの緩急差が相変わらず激しくて楽しい。


ダンス・ダンス・ダンスール 1巻 / ジョージ朝倉(小学館)

アニメ化決定ということで初読。『溺れるナイフ』と同じ作者だと知って驚いた。
幼少期にバレエに惹かれつつも、父の死をきっかけに「男らしさ」を追い求めて生きてきた主人公・潤平は、母親がバレエスタジオを経営している転校生・都に誘われる形で再び、バレエの世界へと身を捧げていく。
ここ最近、日に日に「バレエを生で観たい欲」が高まってる。


CITY 8〜13巻 / あらゐけいいち(講談社)

全巻初版初刷で手に入れようと毎巻欠かさず紙で買っていたものの、そのまま積んじゃっていたので、完結を機にイッキ読み。最終13巻は1冊まるごとCITYの次期市長選編収録。あまり最終巻っぽくなく、ふわっと終わったのは日常と同じ感じだった。まつりとえっちゃんの仲良しコンビと三馬鹿親父トリオが好きでした。何かの間違いで京アニ制作でアニメ化されることを願ってます。


スポットライト 2巻 / 三浦風(講談社)

盗撮がバレた斎藤くんが何故か再び盗撮をすることになるの、ちょっとよくわからなかった。主要登場人物の言動の動機が大抵不純で、なんか昨今のラノベ原作アニメを見てるのと同じような気分になる。というか、斎藤くんが陰キャなふりしてまぁまぁ陽キャっぽいんだよね。まず陰キャはカメラマンとしてだろうとミスコンに参加したりは絶対にしない。


ダブル 2〜3巻 / 野田彩子(小学館)

映画出演・CM出演を経て、役者として世間に名前が知れ渡っていく多家良。売れていく自分とただただ楽しく芝居したい自分とのギャップを感じつつも、友仁の存在が多家良を多家良たらしめていく。おもしれぇ〜。冷田さんはもちろん、愛姫や九十九、脇役がみんなとても良い。


束の間の一花 1巻 / タダノなつ(講談社)

『ゆくゆくふたり』のタダノなつ先生の新作。高校2年生の時に余命宣告を受けた少女・千田原一花は、大学を辞めた元哲学講師・萬木とある日偶然再会する。しかし好きだった先生もまた、自分と同じように余命宣告を受けていて…。「命短し恋せよ二人」なラブストーリー。
配信連載の方はもう既に完結しているみたいだけど、単行本でじっくり味わっていきたい。


三拍子の娘 1巻 / 町田メロメ(イーブックイニシアティブジャパン)

10年前に母が他界し、父は家を出て行った。それでもすみ・とら・ふじの3姉妹は今日もゆるりと生きている。3人の間に流れる空気感がとても軽やかで、心地良い。作者の方はイラストレーターとしても活躍されているらしく、なるほどとても読みやすかった。

…この曲の名前は「Freuet Euch des Lebens」 意味は「人生を楽しめ!」だ


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