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のうむの有機化学「芳香族化合物の化学」

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有機化学の中でも芳香族化合物は構造,反応に特徴があります。 ここでは大学レベルの「芳香族化合物の化学」について解説していきます。
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#多環芳香族炭化水素

芳香族化合物の化学(8)「多環芳香族炭化水素の反応」

芳香族化合物の化学(8)「多環芳香族炭化水素の反応」

有機化学の中でも芳香族化合物は構造,反応に特徴があります。
ここでは大学レベルの「芳香族化合物の化学」について解説していきます。

今回のテーマは「多環芳香族炭化水素の反応」です。

【ナフタレンの反応性】ナフタレンには2か所の反応点があるが基本的に1位選択的に反応が進行する。また,ナフタレンはベンゼンよりも活性が高いため,ハロゲン化では触媒が必要とせず,ニトロ化のプロトン源は濃硫酸でなく酢酸で反

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芳香族化合物の化学(4)「多環芳香族炭化水素と芳香族性」

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有機化学の中でも芳香族化合物は構造,反応に特徴があります。
ここでは大学レベルの「芳香族化合物の化学」について解説していきます。

今回のテーマは「多環芳香族炭化水素と芳香族性」です。

【多環芳香族炭化水素】概説

複数のベンゼン環が縮大しπ電子系が拡張した炭化水素を多環芳香族炭化水素(PAH; Polucyclic AromaticHydrocarbon)と呼ぶ。

IUPAC命名法による簡単

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