殴り書き

『殴り書き』

本棚にはたくさん本がある。
きっと居場所だから。
写真集や画集。ポージング集や技術本。
1、2巻しかない漫画が何種類も。
小説もある。
一人の現代作家と太宰治。
CDも並んでいる。
amazarashi。
最近では昔はまっていたビジュアル系バンドが加わった。
今は活動していない。
雑貨が数点。
並べるのが苦手なので置いてあるだけ。
手紙がまとめられた、ボックス。
届いた思いのある手紙は全て放り込まれる。
本棚がいっぱいになって新入りは机の上だ。
一番身近にあるが、
居場所がある奴か、ない奴か。
どちらが私なのだろう。

最近よく思う。
音楽を創ってみたいと。
歌いたいと。
ずっと音楽は身近にあったのに。
漫画や小説は創ったのに。
音楽だけ出来ないと思う。
何故。
出来ないことが怖いから。
証明されるのが怖いから。
扱えないと悲しいから。
私が、今の私でなくなるのが怖いから。
解放することは悪い事ではない。
自身を投獄してどうする。
私が一番の犯罪者。

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