墓じまいの事例~永代供養墓にしたい

のうこつの窓口の山下です。

永代供養墓と納骨堂と無縁墓についてお話をしていきたいと思います。

今回は弊社の事例で少々踏み込んだ話になります。

先日、私はお客様からご先祖のお墓を、今のお寺さんで永代供養をしてほしいという話を受けてお寺に実際に交渉に行きました。

その時のこちらからのアプローチとしては、今お墓にあるお骨を永代供養墓に納めてくださいということでした。

一般墓の閉眼法要をして、墓じまいをしてほしいという事です。

簡単に説明しますと、閉眼法要はお墓から魂を抜くことです。反対に、開眼法要は魂を入れることです。お寺によっては、開眼法要は唯一おめでたいこととして紅白のことと扱われ、のし袋が付いたりもします。

そんな交渉をしている最中、ずっとお寺のご住職のお話がこちらとかみ合わないのです。

「一般墓から永代供養墓に移した場合、魂抜きの閉眼法要が2回必要になる」というのです。突き詰めてみると、実はそのお寺では永代供養墓と言うものをここ2~3年の間に造られており、3回忌とか7回忌とか13回忌をそこでご供養して、年数が経ったら、合祀として扱うようにしていたのです。

つまり、この時の交渉では、私が「墓じまいで永代供養墓に移してほしい」という話を、お寺では「一般墓から永代供養に移して、毎年回忌法要をしてほしい」ということにとらえていたようです。

墓じまいのはずが、これでは話が異なる展開になってきます。

では、最終的にどのようにしたかと申しますと、そのお寺には無縁塔というものがありました。無縁塔と言うのは文字通り、無縁仏となってしまったお骨を安置する場所です。無縁塚とも言われますね、これがお寺には代々存在していたようなのです。

そして、そのお寺ではその無縁塚に納める場合、閉眼法要は一回で済むとおっしゃられたので、最終的にはお客様のお骨は無縁墓にお納めしました。

今回のことで、永代供養墓と納骨堂と無縁墓はお寺のご住職によって呼び方や考えが変わり、それをしっかり把握したうえでお伝えしていかないとトラブルのもとになるということを学びました。

言葉の行き違いや、受け取り方によって、全く意図していないものになるということがあります。これからもお寺と意思の疎通を図り、各お寺の考え方をきちんと理解して交渉を進めていくべきと強く思いました。

これからいろいろな話を明かしていきますので、ぜひ楽しみにしていてください。

それではまた。

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