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Osaka新鮮野菜【農家でかうの】 が、個人の運送業者に与えるメリット

こんにちは つがおです (^o^)/
わたしは大阪府大阪市内で個人事業主として運送業をしながら

Osaka新鮮野菜【農家でかうの】

という小さな事業を行っている者です。

このnoteでは、第1回目に野菜の身にもなってみろ!といった記事↓

https://note.com/noukau/n/n256dedb87425

そして2回めには農家さんに対して出来ることを記事に書き進めてきました↓

https://note.com/noukau/n/n0e3af27695cb

この3回目は、わたしのような運送業の方にどんなメリットがあるのか綴っていきます。


▶最大の利点 運賃を自分で決められる。

やはりこれが最大の理由です。運送業界の実情もあわせて解説していきます。

まず、ネットで注文して野菜が届くという、いわゆるECサイトは色々なサイトがあります。

食べチョクやBASEそしてメルカリなど。

そのサイトに自分で栽培した野菜を掲載されている農家さんの場合、まずサイトを見たお客様が注文をします。

注文を受けた農家さんは野菜を梱包して大手の運送会社に荷物を依頼し、サイズや重さによって送料が決定します。

野菜の場合、夏場はクール便で発送すれば更に追加料金も発生しますが、仮に送料1000円の荷物があったとします。

大手の運送会社はその荷物を各事業所でまとめて、そこから各家庭に配達に行きます。

大手ともなるとEC野菜の他にもアマゾン・楽天などびっくりするほど沢山の荷物を毎日預かっています。

荷物の量が多い場合、自社の従業員だけでは配達しきれないため下請けの運送会社に仕事を振ります。

これはその時の荷物の量に応じて仕事を依頼することが出来るので、夏場のお中元や年末のお歳暮など荷物が多い時は下請けに仕事を振る。

シーズンが過ぎれば荷物が減るので仕事が減りますが、ムダに従業員を抱えていないので人件費もかからない。

つまり、自社で配りきれない時だけ下請けに依頼する使い勝手のよさが理由で一般的に行われている手法です。

余談ですが自社の車が事故を起こした場合、会社は事故処理や保証などの面倒みなくてはいけません。

しかし下請けなら関与する必要はないという、リスクを減らすという側面もあります。

話を戻しますが、大手の運送会社は、送料1,000円の荷物があって下請けに依頼する場合200円引いて800円で依頼します。(あくまで分かりやすい例で仮の金額です)

下請けは更に下請けに、600円で振ります。

そこから更に下請けに400円、そしてようやく私どものような個人の運送業者に200円で仕事が回ってきます。

これは例えですが、実際に配達している人に聞くと、180円の時もあると聞きました。(全ての場合にあてはまるわけではありません)

つまり、お客様は送料として1000円支払っていますが下請けに仕事を依頼をする度に 中間マージン を抜いて仕事を振っているのです。

1軒200円の場合10軒配達しても2000円程度ということです。

ちなみに1時間10軒配達できる人はなかなか仕事の出来る人で、いつもそのエリアを担当しているとか土地勘がある方だと思います。

10軒の配達を2時間かかったとすれば、時給に直すと1000円程度で決して高い報酬ではありません。

しかも間違えて配達したり、指定の時間に配達できなかったりすればペナルティとなって次から仕事を貰えない事もありえます。

そんなタイトなスケジュールで仕事してますから運転も荒くなったり、ありえない場所に駐車することもしばしばです。

わたしも運送業を始めた頃は仕事を選べないので個人宅配もやったりしましたが、色んな意味で不条理な思いをさせられました。

今は個人宅はやっておらず、固定の取引先の仕事がメインなので割とゆとりはあると思います。

しかしながら運賃というものは自分の思うように取れない状況なのです。

それはやはり誰かに仕事をもらっているから。

いわゆる、もらい仕事 というものです。

そこで色々考えて目をつけたのが野菜です。

地元の新鮮な野菜を食べたいというお客様とこだわり野菜を売りたい農家さんを自分で見つけ配達を担うということです。

これなら自分で作った仕事ですから運賃1000円頂いても問題なく適切です。

大手運送会社から降りてくる仕事と比較すると、売上も5倍になります。

正直これが最大の理由です。


▶好きな配達エリアを選べる

先に述べた もらい仕事 では、荷物を積み込む場所と配達エリアは指定されます。

自宅から遠方の場所で積み込んで、更に遠くに行かされる場合もあります。

そうなるとガソリン代は自腹(経費)なので遠ければ遠いほど利益を減らしていきます。

その問題も解決するのも【農家でかうの】なのです。

自分の好きなエリアを決めて集客し配達ができますので、土地勘もあれば短時間で配り終えることもできます。

極端な例ですが自分が大型マンションに住んでいて、そこでお客様を10軒見つけることが出来たなら帰宅するだけで売上10000円が発生します。

最高ですね(*^_^*)

しかしそう簡単にはいきませーん(T_T)

次は克服すべき課題を解説します。


▶やはり集客がいちばんの肝

課題は、自分の足で買いたいお客様と売りたい農家さんを見つけるという点です。

売りたい農家さんは割と見つかりますが、買いたいお客様がなかなか見つけられない。

やはりビジネスにおける集客は大変だということです。

しかし出来ないなら個人の運送業は安い仕事をもらって走り回るしかないのです。

集客なんかやったことない、めんどくさい という人もいるでしょう。

しかし他人と話すことになんら抵抗無い人ならば、自分で買いたいお客様を見つけて売りたい人とマッチングさせれば良いのです。

さらに配達の際にお客様と色んな話をしながら農家さんへの要望を聴いたり、逆にお客様の嗜好に合わせた他の商品案内もすることができます。

初めは野菜できっかけを作って、そこから精肉やフルーツや玉子など地元の作物を農家さんから直接届ける。

そこまで拡大していけば、ますますお客様も農家さんにも喜んで頂ける事業になります。

そこにマッチングした最大の喜びを感じますね〜(^o^)

だから大変な集客もやる理由があるのです。

これはデメリットとは思っていません。

事業のみならず、どんな商売においても集客は苦労する最初の壁なのです。

▶初期費用もランニングコストも少なくて済む

今さらですが、わたしは運送屋であって八百屋ではありません。

そうです、実店舗がないのです。

というか店舗は構えません。

これがどういう意味かと言うと、店を構えるということは初期費用・固定費・変動費ともに発生してきます。

ということは普通の物販店のように安く仕入れて高く売る必要が出てきます。

つまり農家さんに仕入れ値で出荷をお願いしなければならない。

そうすると農家さんの収入が減少してしまうので、本来自分のやりたい事業ではなくなるのです。

なので店を構えず、お客様から受注して農家さんに発注することで在庫すら持たない。

この在庫を持たないという点も重要です。

野菜は時間が経てば劣化します。廃棄処分にすることもあるでしょう。

また仕入れと在庫があるということは、経理上の処理も煩雑になってきます。

わたしは配達料だけ頂ければ良いのです。

この生産者・お客様・運ぶ人の3者だけというシンプルな構造で、3者ともにウィンウィンになれる。

それこそが、
Osaka新鮮野菜【農家でかうの】
なのです。

やはり本業での話がいちばん長くなりましたね〜^^;

最後まで読んでいただき、有難うございました \(^o^)


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