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教育とweb3の融合:学習塾におけるNFT革命の可能性

教育業界におけるweb3技術の革新的な利用に焦点を当て、特に「Learning Ecosystem」プロジェクトの探求を通じて、NFTがもたらす新たな教育の可能性について考察します。


「Learning Ecosystem」プロジェクトの概要

  • 目的: グローバルに展開する学習塾でのNFT発行による新たな学習体験の提供。

  • 運営組織: ブロックチェーンエコシステム研究所「TRI」によるプログラム。

  • 参加企業: 暗号屋、PBADAO、幻冬舎「あたらしい経済」。

  • 活用背景: 学習塾におけるNFT発行は、従来の学習サポートに新しい次元を加えます。

  • NFTの価値: 学習意欲やスキルをデジタル形式で表現し、生徒の学習履歴を可視化。

  • グローバルな証明: NFTにより、生徒の学習歴やスキルが世界中どこでも証明可能。

epis Education Centreの取り組み

  • 背景: 2002年香港発、海外市場専門の学習塾。

  • 展開: 世界中に9教室を持つグローバルな学習環境。

  • 目的: NFTを活用して、生徒の学習活動や行動履歴を認定。

トークンエコノミーの実装

「Learning Ecosystem」では、子供たちのインセンティブとしてトークンエコノミーが採用されています。epis Education Centreの子供たちは、Discord上でのコミュニティにおいて、エピスと呼ばれるピアトークンを利用し、相互に配布するシステムが導入されました。例えば、朝晩の挨拶や特定のイベントへの参加、友達からの感謝など、様々な行動でトークンを獲得。このエピストークンは、ガチャを回すために使われ、お菓子や文房具などの実際の商品を受け取ることが可能になります。

NFTの積極的な活用

プロジェクトの一環として、epis Education Centreでは、学習塾でのNFT発行を行いました。これにより、生徒たちは自分のスキルや学習意欲をNFTで表現することが可能に。グローバルに展開しているepisの塾では、特定のプロジェクトを修了した生徒に対して、ブロックチェーン上で認定されたNFTを発行しました。これにより、世界中どこにいてもその生徒の学習歴やスキルが確認できるようになります。

プライバシーの保護と安全性

この実証実験では、生徒たちがウォレットを持つことのハードルを下げるために、UPBOND WALLETを採用しました。このウォレットは、リカバリーフレーズや暗号鍵の管理が不要で、Google IDやメールアドレスとパスワードだけで利用可能です。さらに、プライバシーの保護を考慮し、トロフィーの獲得などの情報はブロックチェーンで記録される一方、個人情報はメタデータとしてクローズに保たれます。

今後の可能性と課題

現時点で、20人の子供たちにNFTを発行しましたが、このプロジェクトはまだ発展途上です。学習塾だけでなく、大学レベルでのNFT発行の可能性もあります。例えば、千葉工業大学は学習歴をNFTで表現する取り組みを行っています。今後、卒業証明や学習歴をNFTで表現する時代が来ると予測されます。ただし、ウォレットの利用やプライバシーの保護が重要な課題となります。

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