web3で変わる観光業の未来: タイの革新的な取り組みを中心に
前回のブログでは、web3が観光業界に与える影響について、さまざまな事例を交えて紹介しました。今回は、特にタイの観光業界におけるweb3の取り組みに注目し、この分野の未来をさらに深堀りしていきます。
タイの観光業界におけるWeb3の革新
タイの観光業界では、Web3技術、特にNFTを活用した革新的な取り組みが進んでいます。この取り組みは、単なるトレンドに留まらず、観光客に新たな価値と体験を提供しています。
NFT×観光の革新的プロジェクト
タイの観光庁が展開するNFTと観光の融合プロジェクトは、特に注目に値します。今年7月には第3弾まで進展し、その成功は続いているようです。
スタンプラリー×NFTとして、タイの観光庁が開発したスマホアプリ「Yaks」を通じて、指定された場所に訪れることでNFTをミントできます。これは、観光客がタイ全国の特定スポットを訪れる際、2km以内に入るとNFTがミントされる仕組みです。
訪れた場所に応じたユニークなデザインが施されたNFTは、旅の記念としての価値だけでなく、アートコレクションとしての魅力も備えています。例えば、チェンマイのドイ・インタノン国立公園では、タイ最高峰の山を訪れることで特別なNFTをミントできます。
特典と体験の融合
Yaksアプリを使って3つ以上のNFTを集めると、航空券やホテル、レストランが割引されるなどの特典があります。これは、旅行の楽しさを増すだけでなく、経済的なメリットも提供します。
このような取り組みは、タイが観光業界においてWeb3技術を積極的に採用していることを示しています。日本と比較しても、その進歩は驚異的です。
羽田のNFTスタンプラリー
羽田空港が提供するNFTスタンプラリーは、観光業界におけるWeb3の応用例として注目に値します。これは、大田区内の特定のスポット、例えば商店街やカフェ、レストランなどを訪れることでNFTが認定されるという仕組みです。
Haneda web3 Expoとの連動
このスタンプラリーは、2023年11月17日から開催されるHaneda web3 Expoに合わせたイベントとして企画されました。11月の1日から30日までの1ヶ月間、この独特のスタンプラリーを体験できます。
注目すべき点は、NFTを発行する際にメタマスクなどのウォレットが不要であることです。SUSHITOP Marketingが提供するサービスを通じて、ウォレットを持っていない人でも簡単にNFTを認定できます。
特典との融合
このスタンプラリーでは、指定の場所を訪れ、NFTをミントすることで、その店で利用できる特典が得られます。例えば、飲食店では無料のソフトドリンクやお団子のプレゼントなど、場所に応じた特典を楽しめます。
NFTと観光業の将来性
このようなスタンプラリーは、現在の観光業界におけるWeb3の活用の一端を示しています。しかし、まだまだこの分野の潜在能力は十分に発揮されていないと言えるでしょう。
将来的には、パスポートがデジタルウォレットのようになり、海外でスタンプを押す際にもNFTをブロックチェーンに記録するという形が普及するかもしれません。NFTのインフラ的利用時代の到来は、そう遠くない将来に訪れるかもしれません。
今のうちにNFTを認定する体験をしておくことは、NFTが主流になる未来、ブロックチェーンを土台とした社会への移行を理解し、新たなビジネスチャンスを掴むきっかけになるでしょう。
Haneda web3 Expoへの期待
私自身、今回のHaneda web3 Expoに出展はしませんが、アフターパーティーには招待されています。そこで得た最新のNFTのトレンドや市場の動向を捉え、次回のブログで皆さんにご紹介する予定です。
NFTと観光業界の組み合わせは、まだ始まったばかりです。これからの発展にご期待ください。次回も、Web3と観光業の興味深い組み合わせについて、さらに詳しく掘り下げていきます。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。