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誕生日に

5月    息子の誕生日がある

26年前の  あの日を

これまで  何度も 何度も 思い返してきた


あの日…  私にとって 3回目の出産だった

出産予定日を過ぎ お腹の息子は 私にとって 少々大きめに育っていた

それでも 3度目の事だからと 不安もなかった


そんな気持ちの油断は  その後の人生を大きく変えたのです


自分の これまで生きてきた全てを振り返ったとき

「後悔」と思える場面はない

例えば  私は幼いころ(4才) 自分の不注意で

左手 中指と薬指の2本を切断してしまった

指の欠損により 不都合な作業があったり

思春期には 友人に知られたくないと それを隠していた頃もあった

しかし  大きなケガも 「後悔」したかといえば

… そうでもない

逆に 指が無かった為に体験した 様々な出来事は

(良いか悪いかは別として)…

私を強くし 現在を築くベースになっている

そう思うと 私にとって  決して望ましいとは言えない問題も

自分に与えられた人生のハードルとして 私を鍛えてくれたと感じている


ただ …  …  やはり

息子を  この世に送り出す

あの日   あの時   あの場面だけは どうしても…

もう一度やり直したいと 何度も   何度も    何度も

そう思い

唯一 私に 「後悔」という言葉を残してきました


この 「後悔」は 私の人生へ ではなく

息子の人生への「後悔」で

自ら選んだのでもなく

健常者といわれる人生と 障害者といわれる人生の

後者として生きることになった息子が

『僕の人生は 良い人生だったよ!』と

いってくれることを 目標に

『母は生きている限り あなたの人生がスバラシイ日々となるように

いっぱい悩んで  いっぱい考えて  いっぱい行動して  

「後悔」のない生き方を 続けるよ!』


障害を持つ子の母になるの事を あえて望んだのではないが

私に与えられた 高いハードルが

ひとつ また ひとつと 越えてゆくほどに

その喜びは 私の人生を豊かにしてくれている

もちろん 今でも 苦しい日はあるが

息子との 人生を楽しむ術も知ったから

関わって下さる 多くの方の力も借りて

まだまだ これから

目標達成を目指したいと思います


あの日  あの時 あなたの母にしてくれて

ほんとうに 『ありがとう』

26歳の誕生日を 祝います


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