新宿エスケープ

3連休に東京へ。

新居への引越し荷入れ作業を終えた。

3月末まで高知での仕事があるから、荷物のみ置いて帰ってきた。

電気もガスも通さず、トイレも近隣のコンビニへ。近くの温泉の世話になる。


現住居には、捨てても良いものしか置いていない。


その中には、実に15年使った掛け布団がある。最近は保温も保湿もできておらず、ただただ雰囲気だけで羽織っているに過ぎないのである。この引越しをきっかけに新調する。

ついでにカーテンでも買おうかと、IKEA新宿店を目指す。


実に10数年ぶりの新宿だった。

10数年前には自分よりも年上の人たちが、奇抜な衣服で出歩いていた。

それを見て、自分はこういう人生は歩まないと決心した。

いや、そうはなれないと諦めたような気もする。


時は経ち、2024年の新宿。

奇抜な衣服でキャピキャビしていたのは、自分より年下の男女だった。

いつの間にやら新宿を遊び場にする年齢を飛び越えてしまった。

当然と言えば当然である。


むしろ、大人になりきれなかったのは私の財布だけである。

貯金を切り崩して通信大学に通った。金なしの30歳である。

学生街で安く住むという選択肢しかないことこそ、私が年相応のナイスミドルになりきれなかった要因である。


さよなら東京、

次来る時は戦いの街である。


空家賃が私の田舎ライフを圧迫する。

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