ナンダの出家
ナンダは釈迦の弟子の一人です。孫陀羅難陀(そんだらなんだ)と呼ばれていました。スーダララッタみたいで良いですね。『MOTHER2』を思い出します。今でも「群馬県」という表記を目にする度に、どせいさんの顔が思い浮かびます。どせいさんの顔がどこからどこまでかはわかりません。片手間に調査中です。ぽえ~ん。
釈迦は、たくさんの人を出家させています。ナンダもそのうちの一人です。ナンダは、結婚式の直前に強引に出家させられました。婚約者(妻)もさぞや驚いたことでしょう。「コイツ(釈迦)は一体なんなんだ!?」とナンダ(旦那)に詰め寄ったとかなんとか。どせいさんならぬ怒声さんですね。釈迦が女衒に見えます。
ナンダは強引に出家させられたので、どせいさんのように「ぶーぶー」と呟いて修行に身が入りません。至極当然ですね。ちょうどその頃、近くで山火事が発生しました。目の前には、命からがら逃げてきたメス猿がいました。メス猿は、火傷をして大変な姿になっています。「燃えてるんだろうか?」と疑問を呈する必要性もないほど、あからさまに燃えています。もちろん、メス猿の手はゴールドフィンガーです。U KI KI U KI
釈迦はナンダに向かって「あのメス猿とそなたの婚約者とでは、どちらの方が美しいか?」と尋ねました。ナンダは「妻の方が遥かに美しい」と答えました。旦那としての模範解答ですね。しかしながら、猿の立場からすると「敵」に他なりません。猿の惑星にでも送り込みましょう。自由の女神を至近距離で観察できる絶好の機会です。
ナンダの回答を受けて、釈迦は天界に行きました。釈迦レベルになれば、天界へは顔パスで入れます。年間パスポートさえも不要です。ナンダは、突然の出来事に面食らっています。「なんだこの展開は!?」と叫んだとかなんとか。「天界の中心で釈迦に叫ぶ」とはこのことです。助けて下さい!
釈迦は、狼狽しているナンダに対して「天女とそなたの婚約者とでは、どちらの方が美しいか?」と尋ねました。先程は「メス猿よりも婚約者の方が遥かに美しい」と即答したナンダですが、今回の比較対象は天女です。猿と天女では雲泥の差があります。「サルとは違うのだよ、猿とは!」という声が聞こえてきそうです。俗に言う「天の声」ですね。
ナンダは迷ったふりをしながら「天女の方が美しい」と答えました。自身の欲望に対してどこまでも正直な良い奴ですね。実際は逡巡したそぶりを見せてはいますが、心の中では即答しています。天沼月人ばりの即答です。持つべきものはゲームマスターですね。ポロロッカ!
仙水もとい釈迦は、ナンダに向かって「そなたが修行を頑張れば、天女と結婚できるぞよ」と言いました。実際に天女の姿を見せてから、このような血沸き肉躍る提案をするのです。釈迦のプレゼン能力の高さは凄まじいですね。釈迦ほどのリーダーシップと神通力があれば、どの会社でも引く手あまたです。会社の釈迦ってか!
釈迦のプレゼンを受けて、ナンダは一所懸命に修行に励みました。世の中に「蠱惑的な動機」は星の数ほどあります。ですが「天女との結婚」ほど魅力的に思える動機はそうそうありません。ナンダのこのような姿勢に対して「天女と関係を持つことを目的に修行をするなんてけしからん奴め!」という非難の声もあったそうです。
そのような批判はごもっともですが、修行に身が入れば良いのです。スコールが言うような「眠くなるほど正しい」意見に耳を貸す必要はありません。そんな下らないものは、ガンブレードで一刀両断しましょう。持つべきものは、銃付きの巨大肉切り包丁ですね。ハグハグ(獲物の皮を剥ぐ音)。
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