術後2年目の夕食は天ぷらそば穴子天添え

朝方、足のだるさで目をさます。昨夜風呂に入るのをさぼったからな。

夫のめざましがなったあと、布団の中でスマホをいじり、流れてきた選挙演説の動画を見る。同じものやできごとを見ても、人によって受け取り方が違うということは往々にしてあるが、選挙はそのことをつくづく感じさせる。
よく聞く「アメリカの大統領選によって国内の分断が深まった」ということばの実感が迫ってくる。「多様性」「共生」ということばは、いいことばに聞こえるけど、実践するにはなかなかの覚悟のいることばだと思う。少なくとも、自分と相いれないものや人を排除しないようにはしたいけど、まだまだ修行が必要だな。

システムの入れ替えや大きなイベントで残業時間が増えているので、今日は午後からの出社。久しぶりに家でコーヒーを淹れ、3日分の新聞を読む。
出社するのに、寒くて何を着ていくか迷う。服は厚着せず、腹巻き、アームウォーマーをつけることにした。8月以来の長雨、季節外れの寒さには参る。

システムの入れ替え関連で込み入った作業依頼が朝のうちに来ていたのに、取りかかれたのが終業時刻過ぎる頃。結局遅くまで残って作業をする。私は来たものに返事をしていけばいいけど、システム組む側の人は大変な仕事だと思う。

22時に退社。今日で手術から2年、こうして遅くまで働いても心身ともに元気で働けていることが嬉しい。去年よりもその気持ちが大きい気がする。

職場近くの天ぷらのチェーン店で、天ぷらそばに穴子天をトッピング。テンションがあがって頼んではみたものの、途中で気持ち悪くなってきて、ひどくもたれた。完食。

去年の今頃は、今ほど気持ちが健康ではなかった。1年前の日記を読み返すと、今の方が格段に元気で、時間の力を感じる。辛かろうがやりすごすしかない時期というのがきっとあるのだと思う。この先、苦境に立たされた時にそのことに思いが至るとよいのだけれど。
がんに関するニュースや情報に目が行きがちなのは相変わらずだけれど、極端に揺さぶられるようなことはなくなったと言っていいと思う。
もう病気したくない、という腰のひけた気持ちはあいかわらず。夫や家族が死ぬのを極度に恐れるのは、あいかわらずどころか、ひどくなっている気がする。自分でもどうかと思うけど、どうしようもない。

ほとり日記(http://hotoridiary.hatenablog.com)から転載

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