2015年9月 受診、検査

9/25(金) 近所のHクリニックを受診した

Hクリニックには一度行ったことがあった。あごの再建手術に関する掲示があって、「けっこう専門的な治療もしているんだな」と感じたのを記憶していた。
HクリニックのK医師に、受診に至る経緯を伝えて視診・触診。すぐにそばにいた女性(たぶん医師)に「明らかな**(聞き取れず)だね」と言うのが聞こえて、「やっぱり白板症か」と思ったのだった。

K医師からは
・明らかな白板症
・白板症になる人は多く、特に、50代以上の男性、喫煙、飲酒の習慣ある人が多い ← どれもあてはまらない
・白板症の多くは心配ないものだが、舌の縁や下にできるものは、よくないもの(=前がん病変)のことがあるので絶対に組織検査をするように
・首のリンパが腫れていないからあまり心配いらないだろう
・自分で気づくよりもけっこう前にできていたのでは
・さらに奥にも似たようなのができているので、手前のものの検査をしてから奥をどうするかをきめる
と言われた。
「絶対に」というのが気にかかり、かつ組織検査自体が初めてで、かなりどきっとした。怖さをごまかすみたいに「組織検査って初めてなんですけど超こわいですね」と少しおどけて聞いてしまった。

組織検査というので、近所の大学病院にでも行くのかと思ったら、都内の別の大学病院の外来をもっているそうで、その場で外来担当日の予約をとってくれ、5日後に行くこととなった。
すぐに検査してもらえることになったのは本当に幸運だったと思う。


9/30(水) 大学病院の口腔外科 外来を受診

予約した時間に行くと、K医師がいて、診察に通された。
隣の患者と近くて驚く。

下記の説明のあと、局所麻酔をして、手前の病変をまるごと切り取った。5mm×8mmくらいか。
あまりに痛くて「検査だと麻酔なしでやるのか・・・」と思ったら、麻酔の注射の痛さだったのには驚いた。

<K医師からの説明>
・前がん病変だった場合
高分化型、低分化型、紅斑型の3類型があるが、このうち低分化型、紅斑型だった場合にはたちが悪いのでさらに検査がいる。
・20%くらいが舌がんに進行する
・私の年齢(当時36歳)で舌がんになると、リンパ(あご、首、鎖骨)や肺、骨に転移しやすい
・口内の粘膜は「扁平上皮」と呼ばれ、食道の上3分の1くらいまでつながる。この範囲ならどこでもがんが発生するので、もしがんの疑いがあれば、カメラで他の部位も検査する必要がある

検査のあと、K医師からもろもろ説明を受けていると、学生時代に実家近くで家庭教師をしていたA君が白衣を着て歩いているのを見つけ、思わず声をかけた。15年くらいは会っていなかったんじゃないか。LINEでつながっているので、医師としてこの病院で働いていると聞いていたが、まさかこんな風に再会するとは。
さらに、仕事でつい最近もお世話になったN医師も同じフロアにいて、お互い驚いて挨拶した。
同じ病院のフロアに、全然違う経路で面識のある人が3人も居合わせるなんてあるのだな。

傷の化膿を防ぐために抗生物質とうがい薬を処方され、消毒のために翌日にHクリニックにいくことになった。

大学病院を出る頃に麻酔が切れてきて、どんどん痛みが出てきた。
薬を飲む前に昼食をとろうとカフェに入るが、コーヒーはしみてのめず、かろうじてパンを飲み込む。
ふと、「偶然再会したA君やN医師にあんなに気軽に挨拶しちゃったけど、悪い病気の可能性もあるのに軽率だったかな・・・」と心配になる。
医師の守秘義務があるから当然とは思いつつ、今も家族同士の交流があるA君には、「実家には組織検査の話してないから内緒でよろしく」とLINEで伝えた。

このあと出社したものの、かなり痛み、しゃべるのがおっくうだった。無意識に痛みに耐えているのか、かみしめがいつも以上にひどかった。


10/1(木) 出社前にHクリニックで傷口の消毒

今日が痛みのピークになるだろうとのこと。
翌週10/8(木)に抜糸と検査結果確認のためにHクリニックにくることになった。
この日の夜はだいぶ痛みが出て、舌の上側が赤黒く腫れていた。
痛くて柔らかいものしか食べられず、オートミールや蒸しパンなどを食べていた。

翌10/2(金)朝、うっすら目が覚めるがよく眠れていなかったようで、疲れを感じた。痛みがひどく、食事後に痛み止めを飲んで少し眠ってから出社した。

10/4(日)は仕事で終日外にいた。5年目くらいになる毎年恒例のイベントなのだけど、初めて終了後に集合写真を撮った。自分のiPhoneで撮影しながら、ふと「来年は私ここにいるのかな。まぁ生きているだろうけど、元気にここにいられるのかな」いう気持ちになり、帰っていく多くのスタッフをなんともいえない心境で見送ったのだった。
このときの心細いような心境を思い出すと、K医師からは「おそらく心配いらないだろう」とは言われていたけど、心配だったんだなと思う。

10/4(日)くらいから徐々に痛みが和らぐが、切った場所とは違う側面のぴりぴりとした痛みが時々気になった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?