新規キャンバス

【絵の表現】#4 表現力を高める方法【基本編】


こんにちは、能登です

今回は表現力についてのお話です


あなたは

「前より絵は上手くなってきたけど

昔描いてたものよりなんだか魅力がないような気がする」

と、思ったことはありませんでしょうか?


こういった経験がある人は

ほとんどが画力ばかりを追い求めた結果

絵に一番重要な表現力が不足していたります


今回はそんな表現力について

具体的になんなのかということと

鍛える方法について解説していきたいと思います


※動画版です


1、表現力って結局なに?


イラストにおいて「表現力が大事」とは

よくいわれることですが

実際のとこなんのことだかちまいちわかっていない

という方も多いのではないでしょうか?


私もこれまでの記事にて

イラストの本質とは自己表現であり

画力はそれを支える手段に過ぎない

といったことをお伝えしてきました


ではその表現とは具体的に何なのかといと

私は自分がその絵で「何を伝えたいか」という

メッセージ性のようなものだと考えています


こういうととても高尚で

難しいもののように聞こえますが

もっと身近なもので考えてもらってかまいません


例えばこのキャラクターのかっこよさやかわいさを伝えたいとか

誰しも絵を描く際には

こんな風に描きたいという気持ちやイメージがあると思います


それをより豊かに表す力が表現力

ということなのです


2、表現力がある絵を描くには


ではそんな魅力的な絵を描くにはどうすればいいのでしょうか?


その答えのひとつとして

テーマを決める」というものがあります


先ほども言いましたが

絵を描くときには誰しも

こういうものが描きたいというイメージを持っています


しかし、ほとんどの人は

無意識にそういったイメージがあるだけで

なんとなくで絵を描いてしまいます


そうではなくぼんやりとした描きたいものを

言語化してテーマを付けすることによって

描きたいものが明確になり

より表現力がある絵を描くことができるのです


また、そうすることによって

たとえ画面の情報量を増やしたとしても

伝えたいことがブレることなく

一貫した魅力を表現することができるようになります



そしてもう一つ、当然ではありますが

好きなものを描くことです


これは私もそうだったのですが

イラストにただ画力をだけをもとめていると

そのうち本来の描きたかったものを見失い

絵を描くことが辛くなってしまいます


そうなるといくら写真のようにリアルな絵を描いても

嫌々描いていたりそこに表現したいものがない絵は

上手いだけでどこかつまらない絵になってしまうのです


逆にそこまで技術がある絵ではなくとも

魅力的な絵はたくさんありますが

そういった絵は自分の描きたいものが

しっかり表現できている絵だということが言えます




3、表現は細部に宿る


それではもう少し具体的な話をしようと思います


例えば「バレエをする女性」を想像してみましょう!


画像1


ご覧の通りバレエのポーズとはたくさんありますが

どれも指先や足先が伸びていて美しいですよね


このように頭から足先、表情、手の指の一本一本まで

細かい部分の一つ一つが表現を至らしめるものであり

どこか一つでも欠けると魅力が欠けてしまったりします


しかし絵の表現においてはバレエに限った話ではありません


サッカーや野球などのその他のスポーツ

食べたり話したりするな日常の様々なシーンから

非日常なファンタージーのバトルシーンまで

すべての動作や感情は、無意識に体の細部に表れるのです


例えば手だけの話でいうと

怒っている人の指先が脱力していたら違和感がありますし

逆に部屋でくつろいでリラックスしてる人が

握りこぶしを握っていたらちょっと変ですよね


こういった体や表情、筋肉の変化は細部に表れるので

絵を描く際には隅々まで意識することが重要です



またさらに細かいことを言うと

人物だけでなくその人が身に着けている物や服

背景の一つ一つを意識することによって

一枚の絵に情景が生まれ

まるで映画の1シーンを切り取ったような

ストーリー性までもが表現することができるようになります


4、表現力を高めるには


最後に表現力を鍛える方法を紹介いたします


表現力を鍛える方法と言っても

表現とはきわめて曖昧で抽象的なものであり

画力のように明確な鍛え方があるわけではなかったりします


つまりはその人の感性やセンスに依るところが大きいですよね


なんだ結局才能か、って思ってしまうかもしれませんが

そんな感性を磨く方法はあります


それはとにかくいろんな世界に触れる

ということです


いろんな世界とは例えば自分以外の他人の絵を見てみたり

絵だけではなく漫画、写真、音楽、小説、アニメ、映画

などいろいろな作品を見てみるということです


また作品だけにとどまらず

自分自身が実際に外で出ていろいろな場所に行き

様々な体験をすることも大切です


そうやって色々な世界に触れ

美しいものや、かっこいいもの、面白いものや涙するものなど

心動かされるものに出会うたびに

感性やセンスというものは磨かれていきます


漫画の神様である手塚治虫氏はこんな言葉を残しています

「君たち、漫画から漫画の勉強をするのをやめなさい。
一流の映画を見ろ、一流の音楽を聴け、
一流の芝居を見ろ、一流の本を読め。
そしてそこから自分の世界を作れ」


この言葉は物語の構成をいろんな作品から学べという意味の他に

たくさん感動して感性を磨けという意味も含まれていると思っています


ですので是非、自分の絵には魅力がない

描きたいものが見つからないと思ってしまったときは

一度絵を描くことから離れいろんな世界にふれてみてください!


また昔のように自分の描きたいものが見つかるかもしれません!









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