【スランプ】#5 描けなくなったときにすべき4つのこと【基本編】
こんにちは
イラストレーターの能登です
あなたは絵を描いていると理想の線が描けず
どこか違和感を感じ行き詰まってしまうことは
多くないでしょうか?
そんな私も御多分に漏れず
悩み試行錯誤しながら絵を描く日々なのですが
理想の線が分からず悩む時間とはとても苦しいもので
時には絵を描くことが嫌いになってしまったりします
ということで今回は描くことがいやにならないように
絵が描けなくなってしまったときに
試してみるとうまくいくかもしれない4つのことを
紹介していきたいと思います!
1、資料を見る
描けなくなってしまったときに
一番最初にすべきことは
「資料を見ること」です
初心者の時は何も見ずに
一枚の絵を仕上げようとしてしまいがちですが
その都度、実物を見ながら描かなければ
説得力のある線は描けません
イラストレーターはその人や絵にもにもよりますが
1枚の絵にだいたい50~100枚ほど資料を集めるといいます
なぜこんなにも資料を集めるかというと
何も見ずに悩んでいる時間は例えるなら
知らなかったり、あやふやな漢字を
頑張って思い出そうとしてると等しいからです
そうしてる時間があったらすぐに辞書を引きますよね
絵も同じで行き詰ってしまったときはまず
実物を見てどういう構造になっているのか
自分が勘違いしているところはないかと
確認しながら描くことによって
偶然ではなく狙って理想の線が描けるようになるのです
幸いにも今の時代は恵まれていて
ポーズ集を買わなくてもインターネットで
画像検索すれば素晴らしい資料にあふれています
また人体の資料になるアプリやソフトも多く
こういったものを活用するのも
絵が上達するポイントです
いくつか私がおススメするものを紹介したいと思います
①Handy
Handyはスマホの有料アプリで
主に手の指を動かしたり、角度や光源を変えたりなど
かなり自由度が高く資料として使うことができます
また最近では足や人や動物の顔なども増えたので
(顔は角度と光源のみ変更可能です)
気になる方はぜひ購入してみてください
②MagicPoser
MagicPoserはスマホ用のアプリで
こちらは無料で使用することができます
少し使いづらさはありますが
主に人体の資料になり
性別から始まり、ポーズ、角度、光源
髪型や服装までもかなり自由に変えることができます
無料とは思えないほど高いクオリティで
参考になること間違えなしなのでおススメのアプリです!
③DesignDoll
DesignDollはパソコン用のソフトで有料ですが
無料版でもほとんどの機能を使うことができます
主にMagicPoserと同じで
ポーズや角度を変えたりすることができるのですが
それに加え細かいモデルの調節もできるので
自分の絵柄に合わせた人体の資料が欲しい人におすすめです!
またPCのソフトなので
スマホのアプリよりは操作性がよく
より細かい調節も可能です
以上3つのサービスを紹介させていただきました
他美術解剖学のアプリなど役に立つものは
たくさんありますのでぜひいろいろ探してみて下さ!
2、単純化する
資料を見ても描けない場合
次に「単純化」を試してみましょう
絵をいくら描いてもうまくいかないのは
複雑に考えすぎてしまっている可能性が大きいです
丸や四角などの簡単な記号は問題なくかける人も多いと思いますが
人の体もこれらの記号の応用にすぎません
例えば手は人体の中でも難しい部位の一つですが
単純に考えるとそこまで複雑な形をしていません
こちらは私が推奨している手の描き方ですが
ご覧の通りまずは単純に考えて全体を捉え
それからどんどん複雑なものを付け足していくイメージが重要です
※詳しくはツイッターや別の記事をご覧ください
またこのように一度素体に戻って
立体のグリッド線を引くことによって
色を塗る際に影を落とす場所などが把握できるようになります
最初からあたりもなしに一発描きで
スラスラと描けてしまうのは憧れますが
そのようなことができる人は
相当右脳が発達しているごくわずかの天才か
もしくは漢字を覚えるように何度も同じものを描き
手癖になっているかのどちらかです
プロのイラストレーターでも
ほとんどがしっかりアタリを描いて
徐々に描きこんでいきますので
一発で描けないからと落ち込まずにまずは
複雑に考えずに単純にすることを試してみてください!
3、比率を測りなおしてみる
1と2を試してダメだった場合
今度は「比率」があってないのかもしれません
比率と聞くとそんな設計図のように
絵を描きたくないと思ってしまうかもしれませんが
人体には大体の人に当てはまる黄金比というものが存在し
それから大きく外れると違和感がある絵になってしまいます
例えば顔だけでいっても
子供、大人、老人の比率は違い
ご覧の通り目の位置だけを変えるだけで
印象も変えることができます
また比率は絵柄によっても変わり
イラストレーターやアニメーターは
クライアントから絵を訂正される際には
ここの比率を変えて欲しいなど要求をされることも多いので
自分の絵柄の比率をしっかりしっておくのも重要です
このように比率とはそのものがなんなのかを表す
一つの指標になっているので
絵に違和感を感じた時はぜひ測りなおしてみてください!
4、他の絵を描いてみる
全て試してもかけなかった場合は
他の絵を描くか、そもそも描くのをやめてみましょう
理想の絵を描くには
色々と試行錯誤をすることが必要ですが
いくら時間をかけても描けない場合は
今の自分のレベルにあってない可能性があります
RPGなどのゲームで例えるなら
目的の場所をショートカットして次の町に行ってしまっている状態です
ゲームはその辺のバランスがうまくできていて
簡単ではないけれど頑張ればギリギリクリアできる
という難易度が続き
いつのまにか成長してるというように調節されています
絵を上達させるうえでも難易度のバランスはとても重要で
今の自分にはできないけど少し頑張れば
できるようになるというレベルの物に取り組むことが一番
成長につながります
もちろんいきなり高いレベルのことに
挑戦するのは決して悪いことではありませんが
ずっと悩んでしまっていたり
停滞している状態はなによりモチベーションが続きません
最悪の場合絵が嫌いになってしまったりもします
そうなってしまったときはまずは落ち着いて
「このレベルのことはまだ早いんだ」
「じゃあ描けない所の理解を深めるために模写しよう」
など
または全く別の絵を描いて気分を変えてみたり
また描きたくなるまで何も描かないのもありだと思います!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?