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攻殻機動隊SAC_2045シーズン1をやっと見たんですよ!

5月23日、Netflixで「攻殻機動隊 Ghost in the Shell: STAND ALONE COMPLEX_2045 シーズン2」が配信開始された。

シーズン1では物語は完結せず途中で終わっていることを、わたしは友人から聞いていた。シーズン2が配信されてから観ようと思っていたので、やっと観れるときがきたのだ!というわけでまずはシーズン1を一気見した。攻殻機動隊はなかなか骨太なSF作品であることから1度見ただけでは、完全に理解することは難しい。というわけで、1回見た段階での疑問点や理解点をここにまとめておこうと思う。

◆サスティナブル・ウォー:持続可能戦争

米帝(アメリカ)、中国、ロシア、ヨーロッパ連合による、経済行為としての戦争。
2042年より米帝のAI「コード1A84」を使用して、完全にコントロールされた戦争を行うことで、冷戦時のような産業の発展を起こし続けることが狙い。

しかし、2044年……世界中の金融機関が同時に停止する、全世界同時デフォルトが起こったことにより、紙幣は紙屑に、仮想通貨や電子マネーはすべて消失してしまう。これをきっかけにサスティナブル・ウォーは急速に激化し、先進国においても暴動やテロ、独立運動、内戦などが勃発し始める。

主人公・草薙素子、以下バトー、イシカワ、サイトーら元公安9課の4名は傭兵部隊を設立。「GHOST」を名乗って民間傭兵会社から委託を受け、北米大陸・西海岸地方で自分達の戦闘能力を活かし、活動をしていたーー。

ーーそもそも戦争で経済が潤う感覚がないので、戦争行為がそれほどまでに経済活動につながるというのがわからない。たぶん、武器弾薬などの兵器産業に軍事費として税金が使われ、そこから裾野に経済活動が広がっていく流れだと思うのだけれど、いまいちピンとこないものがある。あとは、破壊された建造物や、兵器の修復などにも公金が使われるか。冷戦といえば、米国とソ連のロケット開発競争などが頭に浮かぶけれど、そういった開発競争なども見込んでいるのかもしれない。そのような物事をAIで予測、観測しながらコントロールしているのか。

さらに日本で言えば朝鮮特需のような、近隣国への波及もあるかもしれない。なんにせよ、「戦争は悪」「暴力はいけない」と育った世代であるから、戦闘行為を経済活動として行うことは想像しにくいものがある。痛いのはイヤだしね。

しかし逆に、想像もしていなかった方向に物語が進むので、このアイデアは個人的にはすごくいいと思った。SACシリーズ3作目までは価値観としては現実に近かったので、2045でいきなり「サスティナブル・ウォー」「全世界同時デフォルト」が起こった(過去形)で示されて、1話で北斗の拳やマッドマックス的「ヒャッハー!」な悪者たちが出てくるので、テンションが上がってしまった。そもそも攻殻機動隊シリーズは、主人公の草薙素子はじめ、結構な人数のキャラが快楽主義者なので、ヒャッハーな世界観とはマッチするのだ。(その分常識的なトグサくんが良い味出すのだ!)

なんにせよ、攻殻機動隊シリーズはめっちゃくちゃ面白いので、未見の方はぜひ見てほしい。

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