世界の名ボクサー:ボビー・チェズ③「貴重な白人重量級選手」

世界二階級制覇王者。再起&世界王座獲得。バート・リー戦、IBF王座戦スロボタン・カチャル戦、デビッド・シアーズ戦、ウィリー・エドワーズ戦ほかを紹介します。

ボビー・チェズ(アメリカ)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

①ボビー・チェズ 3R TKO バート・リー
(ミドル級戦、1983年)
(感想:ムスタファ・ハムショに判定負けして初黒星のチェズ(20歳。20勝(15KO)1敗)。ブランクを作り、この再起戦(83年初試合、9月)。リー(27歳)はカリフォルニアの選手で23勝(13KO)5敗4分。マイナー団体WAAのライトミドル級王座を獲得しているが、直前の試合はTKO負け。ラスベガス「シーザース・パレス」での一戦(「アーロン・プライアー vs. アレクシス・アルゲリョ」の再戦が行われた興行)。リングアナはチャック・ハル。チェズのセコンドにルー・デュバ。ゴング。互いにジャブ。チェズがコンビネーション(ワンツー、「右フック、左フック、右ストレート」など)。リーも器用さがあり、左右フックからの左ジャブなどを使う。しかしながら、チェズの右がよく当たる。2R、右フックでリーがグラつく。このラウンド終了後、両目を負傷したリーが棄権。チェズが正確な攻撃、ディフェンスで勝利。ハムショ戦と違って左パンチがよく出ていた。リーは悪くはなかったが、打たれた。やや真っ正直なボクシングだったか。その後、リーは連勝。しかし、ショーン・マニオン(マイク・マッカラムと空位のWBA世界J・ミドル級王座を争って判定負け)に判定負けして引退。ローカルな実力者にとどまった。)

ここから先は

3,188字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?