世界の名ボクサー:ジョー・ルイス⑤「”人類の誇り”と呼ばれた男」

世界ヘビー級王者。世界王座25連続防衛。実力者との伝説の防衛戦。アル・マッコイ戦、バディ・ベア戦(初戦&再戦)、ビリー・コン戦(初戦)を紹介します。

ジョー・ルイス(アメリカ)
身長187cm:オーソドックス(右構え)

①ジョー・ルイス 6R TKO アル・マッコイ
(世界ヘビー級タイトル戦、1940年)
(ダウンシーン)
1R:右フックでマッコイがダウン
(感想:ルイスがタイトル防衛。1940年最後の試合。12度目の防衛戦。マッコイはメイン州出身。トミー・ローラン(元世界ライトヘビー級王者)に勝利したり、ローカル王座を獲得したりといった実績。しかしながら、このところ二連敗で、直前の試合ではビリー・コン(世界ライトヘビー級王者。後にルイスに挑戦)に判定負け。ボストンでの一戦。1R、共に左手を下げた構え。スタイルは似ているが、圧力に大きな差が。強打で迫るルイス。マッコイは下がったり、クリンチしたり。右フックでマッコイがダウン。ただし、あまりダメージはなさそう。その後もルイスがプレッシャーをかけ、マッコイが応戦する展開。6R開始のゴング。コーナーを出たルイスだが、マッコイはイスに座ったまま。5R終了でルイスのTKO勝ち。映像ではわからなかったが、マッコイは左目を負傷したらしい。ルイスが圧力で勝利。このところルイスはチャレンジャーに恵まれていない。タフさはあってもルイスを脅かす実力がない挑戦者が続いている。マッコイは事実上これが最後の試合。二年後にカムバックして一勝してキャリアを終えた。)

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