世界の名ボクサー:マイケル・モーラー②「バイオレンスなサウスポー」
世界L・ヘビー級、ヘビー級王者。全試合KO勝ちだったL・ヘビー級時代。WBO王座防衛戦。ジェフ・トンプソン戦、マイク・セディーリョ戦ほかを紹介します。
マイケル・モーラー(アメリカ)
身長188cm:サウスポー
①マイケル・モーラー 1R KO ジェフ・トンプソン
(WBO世界L・ヘビー級タイトル戦、1989年)
(ダウンシーン)
1R:右ストレート、右フックで2度、トンプソンがダウン
(感想:モーラーがタイトル防衛。これまで16連勝(全KO勝ち)のモーラー。WBO王座の五度目の防衛戦。挑戦者トンプソンはウィスコンシン州出身。身長が192cmもあるサウスポー。戦績は19勝(12KO)1敗と悪くはないが、モーラーに敗れたフランキー・スウィンデルに全米王座戦で判定負けしているのが気になるところ。アトランチックシティでの一戦。サウスポー同士。共に右ジャブ。しかしながら、戦う姿勢に差が。足を使って距離を取るトンプソン。右フック、右ボディ打ちに良いものがあるが、受け身の試合ぶり。そんなトンプソンにモーラーが攻めの姿勢で仕掛ける。踏み込んで強いジャブ、そしてラッシュ。右ストレートでトンプソンがダウン(モーラーはボクシングをするときはサウスポーだが、本来は右利き)。立ったが、今度は強烈な右フックでうつぶせにダウン。痛烈な倒れ方にレフェリーは二度目のダウンと同時に試合を止めた。モーラーが快勝。相手の受け身な姿勢を「弱腰」と見たか、一気に攻めて倒し切った。トンプソンはどうやらアウトボクサーのようだ。前半はディフェンシブに戦い、後半からペースを上げる作戦だったと思われる。これが最後の試合となった。)
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