世界の名ボクサー:オスカー・デラ・ホーヤ②「本物のゴールデン・ボーイ」

世界六階級制覇王者。デビュー初期の試合。カーチス・ストロング戦、ジェフ・メイウェザー戦、トロイ・ドーシー戦、レナルド・カーター戦ほかを紹介します。

オスカー・デラ・ホーヤ(アメリカ)
身長179cm:オーソドックス(右構え)

①オスカー・デラ・ホーヤ 4R TKO カーチス・ストロング
(J・ウェルター級6回戦、1993年)
(ダウンシーン)
1R:左アッパーでストロングがダウン
(感想:デラ・ホーヤ(20歳)のプロ4戦目。ストロング(29歳)はイリノイ州シカゴの黒人。アマチュアで活躍後、プロへ。ファン・ラポルテ(元WBC世界フェザー級王者)らを相手に四連敗。「中堅選手」といったところ。カリフォルニア州サンディエゴ「スポーツ・アリーナ」での一戦(会場ではWBC世界J・ミドル級王者テリー・ノリスが観戦)。1R開始早々、左アッパーでストロングがダウン。その後もデラ・ホーヤがハンドスピードで優勢。ストロングはジャブ、ショートフックで応戦するが、押される。しかしながら、なかなかタフなストロング。攻撃力はそれほどではないが、連打されても打ち返す。デラ・ホーヤは懸命にフックを連打するが、KOできない。4R、ストロングがキズのチェック。ドクターストップで試合終了。デラ・ホーヤが回転の速い連打で勝利。しかし、完全にKOすることはできず。世界には打たれても倒れないタフな選手はたくさんいる。良い経験になっただろう。ストロングはストップされて悔しそうだったが、デラ・ホーヤを倒す攻撃力は無かった。その後、ストロングはブランクがちで、勝ったり負けたりだった。)

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