世界の名ボクサー:レノックス・ルイス⑦「英国の必殺右パンチ」

統一世界ヘビー級王者。ついに三団体統一。ゼリコ・マブロビッチ戦、イベンダー・ホリフィールド戦(初戦・再戦)、マイケル・グラント戦ほかを紹介します。

レノックス・ルイス(イギリス)
身長196cm:オーソドックス(右構え)

①レノックス・ルイス 12R 判定 ゼリコ・マブロビッチ
(WBC世界ヘビー級タイトル戦、1998年)
(感想:ルイスがタイトル防衛。四度目の防衛戦。挑戦者マブロビッチはクロアチアの選手。アマチュアではソウルとバルセロナでオリンピック出場(メダルは獲得ならず)。プロではドイツを主戦場にこれまで全勝。欧州王座を防衛し続けている。コネチカット州アンカスビルでの一戦(会場ではマブロビッチの妻(?)が観戦)。ヘンな髪型(モヒカン)のマブロビッチ。ジャブ、そして右ストレート。ルイスと似たような戦い方。しかしながら、パワー、ディフェンスに差が。ルイスが強いジャブ、得意の右ストレート、右カウンター(アッパーでもカウンターを取れる器用さ)、左ボディ。マブロビッチは前に出るが、ディフェンスされて12Rを消化。判定は3-0。マブロビッチは悪い選手ではないが、ルイスを圧倒するような凄味に欠けていた。結局、これが最後の試合となったマブロビッチ。復帰を目指したこともあったが、ヒザの負傷、肋骨骨折などにより断念。)

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