世界の名ボクサー:アレクシス・アルゲリョ②「ニカラグアの貴公子」

世界三階級王者。フェザーからJ・ライトへ。サルバドーレ・トーレス戦、アルフレド・エスカレラ戦(初戦)、レイ・タム戦、ビロマー・フェルナンデス戦(初戦)ほかを紹介します。

アレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

①アレクシス・アルゲリョ 3R KO サルバドーレ・トーレス
(WBA世界フェザー級タイトル戦、1976年)
(ダウンシーン)
3R:ワンツーでトーレスがダウン
(感想:アルゲリョがタイトル防衛。小林戦後、ノンタイトル戦が三試合続いたアルゲリョ。トーレスと四度目の防衛戦。トーレスはメキシカン。デビューから連勝だったが、竹森三城にKO負け、初黒星。その後、メキシコ王座(フェザー級)を獲得してこの初の世界挑戦。カリフォルニア「フォーラム」での一戦。共にガードを上げてジャブ。連打で攻めるトーレス。「右ストレート、左ボディ打ち、右フック」「左フックからの右ストレート」といったコンビネーション。メキシカンらしいロングの左フック。ただ、真っ直ぐ攻めるクセがあり、ディフェンスに甘さが。アルゲリョはブロックしながらワンツー、左フック。2R、強打で攻めるアルゲリョ。トーレスは連打で反撃し、時折パンチをヒットさせる。3R、アルゲリョの正確かつパワフルな右ストレート。そしてワンツーでトーレスがダウン。立とうとして崩れ、KO。アルゲリョが圧勝。やや強引な打ち合いもしたが、伸びのある右ストレートで相手の隙を突いた。トーレスは悪い選手ではないが、普通。その後もメキシコ王座戦に出場したが、王座陥落。新鋭サルバドル・サンチェスにTKO負けを喫するなど負けが込んでキャリアを終えた。)

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