世界の名ボクサー:シュガー・レイ・レナード②「超特急と呼ばれた男」

80年代のスター。世界5階級制覇王者。デビュー二年目の試合。ロッキー・ラモン戦、ハビエル・ムニス戦、ラファエル・ロドリゲス戦、ディック・エクランド戦を紹介します。

シュガー・レイ・レナード(アメリカ)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

①シュガー・レイ・レナード 8R 判定 ロッキー・ラモン
(ウェルター級戦、1978年)
(ダウンシーン)
1R:左フックでラモンがダウン
4R:右ストレートでラモンがダウン
(感想:レナードのプロ7戦目。相手はテキサスのラモン。テキサス州王座(J・ウェルター級)を獲得したことがあるが、勝ったり負けたりの中堅どころ。メリーランド州ボルチモアでの一戦。小柄なラモン。ブロックを固めながら前進し、フック攻撃。しかし、ジャブを使わないため当たらず。レナードはまるで「モハメド・アリのコピー」といった感じの試合ぶり(ヘビー級のラリー・ホームズは「アリのコピー」という扱いをされて不人気だったが、ウェルターのレナードは人気者に。階級が違えばコピーでもOK?)。フットワーク&ジャブ、ワンツー。1R終了間際にワンツーからの左フックでラモンがダウン。その後もアリっぽいレナード。腕をぐるぐる回したりしながら左フックからの右ストレートなどのコンビネーション。4R、打ち下ろすような右ストレートでラモンがダウン。しかしながら、パンチ自体は力強いが、足を使うシーンが多いレナード。相手のガードの隙を突き、8Rには右ストレートや左フックで激しく連打するが、ラモンは打ち返し、KOならず。判定は3-0。レナードはパワフルだったが、フットワークが多かった。一方、なかなかタフだったラモン。背が低い選手はその分、打たれ強いことが多い。その後のラモン。全米王座(J・ウェルター級)に挑戦したが、勝てず。後の世界王者リロイ・ヘイリー、ローランド・ナバレッテに敗北するなど中堅どころでキャリアを終えた。)

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