世界の名ボクサー:アイラン・バークレー③「ブロンクスの強打者」

世界三階級王者。連勝で初のタイトル。ビリー・リー戦、ウィルフォード・サイピオン戦、マイク・ティンレー戦(WBC米大陸王座戦)、ホルヘ・アンバロ戦ほかを紹介します。

アイラン・バークレー(アメリカ)
身長185cm:オーソドックス(右構え)

①アイラン・バークレー 3R TKO ビリー・リー
(ミドル級戦、1985年)
(ダウンシーン)
3R:右ストレートでリーがダウン
(感想:これまで13勝(9KO)3敗のバークレー。プロ17戦目の相手リーはミシガン州の黒人。8勝(5KO)2敗。直前の試合ではバークレーに敗れたことがあるノルベルト・サバターに判定負け。ニューヨークでの一戦。共に25歳。リーは威勢がいい選手。左のガードを下げた構えからジャブ、右ストレート、フック。パンチにはスピードがあり、思い切った打ち方。しかしながら、真っ直ぐに攻めるクセがあり、ディフェンスに甘さがある。バークレーも接近して右ストレート、フック、コンビネーション(左ボディからの左フック)。共にパワフルな打ち方ではあるが、やはりディフェンスに差が。打たれるリー。3R、ピンチになったリーが右ストレートでダウン。立ったがダメージ深く、レフェリーストップ。バークレーが圧勝。バークレーはファイターであるが、アマチュア時代に培ったディフェンスのテクニックもある。リーは攻撃が粗すぎた。その後、リーは連敗、ブランク。カムバックしたが、マイケル・モーラーにKOされるなど勝ち星無しでキャリアを終えた。)

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