世界の名ボクサー:ロッキー・マルシアノ①「イタリア系の高性能爆弾」

世界ヘビー級王者。全勝で引退した伝説の男。生い立ち、世界王者になる前の試合、レックス・レイン戦、ジョー・ルイス戦、リー・サボルド戦を紹介します。

ロッキー・マルシアノ(アメリカ)
身長179cm:オーソドックス(右構え)

①小さい王者
49戦全勝(43KO)で王者のまま引退した伝説の世界ヘビー級王者マルシアノ。ニックネームは「ブロックトンの高性能爆弾」。身長は179cm。2メートル近い大男がいるヘビー級でこの体格はかなりのハンデ(マイク・タイソンは178 cm。そのためタイソンは「黒いマルシアノ」と呼ばれていたときもあった)。しかも、リーチも短い(173cm。「身長の割にはリーチが長い」という選手が多いが、マルシアノは身長よりも短い)。現在に当てはめると「クルーザー級」の体格、体重。アマチュアからプロになろうとしたとき「身体が小さすぎる」「ヘビー級ボクサーになるのは諦めなさい」と言われたが、パンチ力は強かった。

ここから先は

2,124字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?