世界の名ボクサー:イベンダー・ホリフィールド③「真の支配者」

世界クルーザー級、ヘビー級王者。世界クルーザー級を制圧する戦い。ヘンリー・ティルマン戦、リッキー・パーキー戦、カルロス・デ・レオン戦ほかを紹介します。

イベンダー・ホリフィールド(アメリカ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)

①イベンダー・ホリフィールド 3R KOマイケル・ブラザース
(クルーザー級戦、1986年)
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでブラザースがダウン
2R:右ストレートでブラザースがスタンディングダウン
3R:連打でブラザースがスタンディングダウン
(感想:新WBA王者ホリフィールドが海外でノンタイトル戦(プロ13戦目。86年最後の試合)。ブラザースはイリノイ州シカゴ出身。地元中心にリングに上がってきたローカルな選手で、マービン・ジョンソン(元世界ライトヘビー級王者)にKO負けしたことがある。パリでの一戦。1R、まずは距離を取るホリフィールド。スピーディにジャブ連打、ワンツー。接近して左フック連打。ブラザースはジャブ、右ストレートを出すが、動きが緩慢。右ストレートでブラザースがダウン。2R、ホリフィールドの素早さに対応できないブラザース。右ストレートでスタンディングカウントを聞く。その後もホリフィールドが左フックからの右ストレート、ボディ打ち、右アッパーで優勢。フック連打、右ストレートで反撃するブラザースだが、3Rに連打でスタンディングダウン。そのままカウントアウト。ホリフィールドがスピード&パワーで圧勝。ブラザースはパンチ自体は良いものもあったが、動きの機敏さに欠けた。この後、ブラザースはブランク。カムバックしたが、勝ち星無し。最後の相手はヘンリー・マスケ(後、IBF世界ライトヘビー級王座獲得)だった。)

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