世界の名ボクサー:シュガー・レイ・レナード④「超特急と呼ばれた男」

80年代のスター。世界5階級制覇王者。世界王者になる前の試合。ダニエル・ゴンザレス戦、アドルフォ・ビルエト戦、マルコス・ヘラルド戦、トニー・チャペリニー戦、ピート・ランザニー戦を紹介します。

シュガー・レイ・レナード(アメリカ)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

①シュガー・レイ・レナード 1R TKO ダニエル・ゴンザレス
(ウェルター級戦、1979年)
(ダウンシーン)
1R:右フック、左フックで2度、ゴンザレスがダウン
(感想:レナードのプロ20戦目(全勝)。ゴンザレスはアルゼンチンの選手。地元を中心にリングに上がり連戦連勝だったが、国内王座(J・ウェルター級、ウェルター級)への挑戦は引き分けや敗北で獲得ならず。戦績は悪くはないが、「勝てる相手」と試合をしてきたのではないか? という感じのするキャリア(レナードにTKO負けしたジョニー・ガントに判定負け)。アリゾナ州ツーソンでの一戦。赤いトランクス(ジョージ・フォアマンと同じ)のレナード。ゴンザレスは青。右ストレートを放ち、左のテクニックのあるところを見せるゴンザレス。シャープなジャブで攻めの姿勢。レナードはフットワーク&ジャブで距離を取る。ゴンザレスが前に出たところにレナードが左フックからの右フック。痛烈なダウンを喫したゴンザレスは立ったが、戦意喪失気味。左フックを浴びて二度目のダウン、レフェリーストップ。レナードが快勝。最初のダウンで事実上勝負が着いた。ゴンザレスは最初のダウンからよく立ったが、自分でも状況がわからないほどダメージがあったに違いない。この後、ゴンザレスはブランク。カムバック戦に勝利してそれが最後の試合に。負けたままで終わるのが嫌だったのだろう。)

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