世界の名ボクサー:シュガー・レイ・レナード⑤「超特急と呼ばれた男」

80年代のスター。世界5階級制覇王者。ついに世界初挑戦。アンディ・プライス戦、ウィルフレド・ベニテス戦、デイブ・グリーン戦、ロベルト・デュラン戦(初戦)を紹介します。

シュガー・レイ・レナード(アメリカ)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

①シュガー・レイ・レナード 1R KO アンディ・プライス
(北米ウェルター級タイトル戦、1979年)
(ダウンシーン)
1R:連打でプライスがダウン
(感想:レナードがタイトル防衛。これまで24戦全勝(15KO)のレナード。北米王座の初防衛戦。挑戦者プライス(ロサンゼルス)は「The Hawk(鷹)」と呼ばれるスリムな黒人。32勝(10KO)5敗3分。カルロス・パロミノ(後、WBC世界ウェルター級王者に)、ピピノ・クエバス(後、WBA世界ウェルター級王に)を破った実績。ただし、敗北もあったことから、これが初のタイトル戦。ラスベガス「シーザース・パレス」での一戦。スリムなプライス。速いジャブ。しかしながら、ジャブの正確さではレナード。速く正確なジャブ、ワンツーでロープ際に追い込まれるプライス。レナードが左フックからの右ストレートといったコンビネーションで一気にラッシュ。連打でプライスがダウン。立てず、KO。レナードがパンチの回転の速さ&パワーで圧勝。1Rで終わるような雰囲気はない立ち上がりだったが、レナードの闘争本能には凄まじいものがあった。プライスはワンツーを出していたが、微妙なパンチ。パロミノとクエバスに勝ったことがあるが、判定によるもの。どうやらパワーではなく、手数、テクニックで勝ってきた選手らしい(レナード戦後もリングに上がり続けたが、大きな成果は無し)。レナードの次の試合はいよいよ世界初挑戦。相手は「プエルトリコの天才」ウィルフレド・ベニテス。)

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