世界の名ボクサー:トミー・モリソン③「白人期待のヘビー級」

WBO世界ヘビー級王者。格下を相手に連続KO。リック・エニス戦、デビッド・ジャコ戦、ハリー・テレル戦、ロレンゾ・キャナディ戦、ケン・ラクスタ戦ほかを紹介します。

トミー・モリソン(アメリカ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)

①トミー・モリソン 1R TKO リック・エニス
(ヘビー級戦、1989年)
(ダウンシーン)
1R:左フック、右フックで2度、エニスがダウン
(感想:「マイク・タイソン方式」(格下相手に倒すコツを覚えるやり方)で勝ち続けるモリソンのプロ16戦目。エニスはインディアナ州出身の黒人。元々はクルーザー級の選手で、これまで18勝(15KO)13敗1分。ドワイト・ムハマド・カウイ、マイケル・グリアらにKO負け。直前の試合では1RでTKO負けしている。ネバダ州での一戦。1R開始早々、左フックが効いてしまうエニス。左フックでダウン。仕留めにかかるモリソン。右アッパーからの左フックなどで攻める。エニスはジャブ、左フックで抵抗するが、左を食う。右アッパーからの右フックでエニスが二度目のダウン。立ったが、左フックでラッシュされてレフェリーストップ。モリソンが体格差のある相手に圧勝。エニスはバランスの良さが感じられる選手だったが、全体的にパワー不足。その後もアレックス・スチュワートらを相手に負けが多いキャリアとなった。2011年、55歳で死去。ボクシングによるものなのかは不明だが、ボクシング界の闇である「かませ犬の末路」といった感じがする。)

ここから先は

3,221字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?