世界の名ボクサー:トミー・モリソン⑤「白人期待のヘビー級」

WBO世界ヘビー級王者。マーサーに惨敗後。ボビー・クォーリー戦、ジェリー・ハルステッド戦、キムエル・オドム戦、アート・タッカー戦、ジョー・ヒップ戦ほかを紹介します。

トミー・モリソン(アメリカ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)

①トミー・モリソン 2R TKO ボビー・クォーリー
(ヘビー級戦、1992年)
(ダウンシーン)
2R:右ストレートでクォーリーがダウン
(感想:レイ・マーサーのWBO世界ヘビー級王座に挑戦して豪快にKOされたモリソン。これが再起戦(プロ30戦目)。クォーリーはカリフォルニアの白人で、あのジェリー・クォーリーの弟。右フックを武器とするが、残念ながら勝ったり負けたりの選手。このところ二連続KO負け。ラスベガス「ヒルトン」での一戦。グリーンのトランクスのクォーリー(アイリッシュ系)。足で距離を取ってジャブ、接近戦ではショート連打。モリソンはブロックしながら前進。左フック、左ボディ打ち。1R終了直前、モリソンが左右フック連打で優勢。2R、得意の右フックで反撃するクォーリーだが、右ストレートでダウン。クォーリーの倒れた姿を見て、レフェリー(リチャード・スティール)は試合を止めた。パワーの差でモリソンが圧勝。クォーリーは受け身の試合ぶりだった。再起戦にも敗北し、それが最後の試合となった。)

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