世界の名ボクサー:ジャック・ジョンソン①「白人に憎まれた黒人ヘビー級王者」

1900年初頭の黒人初の世界ヘビー級王者。強打だけでなく、個性的なキャラ&プライベートな話題で有名。トミー・バーンズ戦、スタンリー・ケッチェル戦を紹介します。

ジャック・ジョンソン(アメリカ)
身長184cm:オースドックス(右構え)

1.黒人初の世界ヘビー級王者
「ガルベストンの巨人」とも呼ばれたジョンソン(テキサス州ガルベストン出身。本名「ジョン・アーサー・ジョンソン」)。身長は記録によると「184cm」。2メートルある選手もいるヘビー級ではそれほど大きくはないが、その腕っぷしの強さでより大きく見えたと思われる。「ゴールデン・スマイル」とも呼ばれたように笑顔を見せることが多かったが、実に多難な人生。奴隷の子として生まれ、ボクサーに。世界ヘビー級タイトルが「白人専用」だった時代。ジョンソンは「黒人用」のヘビー級王者にはなれたが、世界ヘビー級王座にチャレンジできず(ただし、ノンタイトル戦なら白人と対戦可能)。自分との対戦を避け続ける世界ヘビー級王者トミー・バーンズをオーストラリアのシドニーまで追い掛けて挑戦、黒人初の世界ヘビー級王者に(ジョンソンの実力を認める世間の声が大きくなっていったことが対戦が実現した理由)。

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