世界の名ボクサー:リディック・ボウ②「大柄な銀メダリスト」

統一世界ヘビー級王者。経験者を相手に経験を積んでいた頃。アート・タッカー戦、ピンクロン・トーマス戦、バート・クーパー戦、トニー・タッブス戦ほかを紹介します。

リディック・ボウ(アメリカ)
身長196cm:オーソドックス(右構え)

①リディック・ボウ 3R TKO マイク・ロビンソン
(ヘビー級戦、1990年)
(感想:これまで13連勝(12KO)のボウ(22歳)。ロビンソンはニューヨーク出身の黒人で6勝(3KO)5敗1分。ブルース・セルドン、トミー・モリソンにTKO負けしている。アトランチックシティ「Trump Plaza Hotel」での一戦。シャープなジャブ、パワーを込めたワンツーを打つロビンソン。しかしながら、攻撃が単発。ボウは機敏な動き。相手のジャブをヘッドスリップでかわし、得意の右フック。パワーとコンビネーションでボウ優勢。3R、コーナーに詰められたロビンソンが左右フックを浴びたところでレフェリーストップ。畳み掛ける攻撃でボウが勝利。ただ、もう少し骨のある相手とそろそろやって欲しいところ。一方、流れるような攻撃ができないロビンソン。その後、敗北多し。ヘンリー・アキンワンデ、バート・クーパーらの調整試合に利用された。)

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