世界の名ボクサー:ボビー・チェズ⑥ラスト「貴重な白人重量級選手」

世界二階級制覇王者。世界王座防衛戦&ヘビー級戦。ドニー・ラロンデ戦、ティム・トマシェク戦、リチャード・ジャクソン戦、イベンダー・ホリフィールド戦ほかを紹介します。

ボビー・チェズ(アメリカ)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

①ボビー・チェズ 12R 判定 ドニー・ラロンデ
(WBA世界クルーザー級タイトル戦、1992年)
(ダウンシーン)
1R:左フックでラロンデがダウン
(感想:チェズがタイトル防衛。このところ試合間隔が長めのチェズが二度目の防衛戦(92年初試合、5月)。WBA6位の挑戦者ラロンデ(カナダ)はハンサムガイで、元WBC世界L・ヘビー級王者。シュガー・レイ・レナードとの試合で有名。これまで35勝(30KO)3敗。アイスホッケーで左肩をケガした過去。それをカバーするため右パンチを鍛え、右ストレートが特に強い。ラスベガスでの一戦。1Rからチェズが優勢。左フックでラロンデがダウン。その後は、ジャブで攻めるチェズ、応戦するラロンデ。12R終了。判定は3-0。ジャブを正確に当て続けたチェズの勝利。ディフェンスに差があった。ラロンデはこれで引退。1996年にカムバック。ブランクを作りながら2003年までリング活動。ラストファイトはバージル・ヒルとの10回戦で、判定負けだった。)

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