世界の名ボクサー:マイク・タイソン④「強打の鉄人」

世界ヘビー級王者。史上最年少で頂点に。実力者との試合。マイク・ジェームソン戦、ジェシー・ファガーソン戦、ジェームス・ティリス戦、ミッチ・グリーン戦ほかを紹介します。

マイク・タイソン(アメリカ)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

①マイク・タイソン 5R TKO マイク・ジェームソン
(ヘビー級戦、1986年)
(ダウンシーン)
4R:左アッパー連打でジェームソンがダウン
5R:フック連打でジェームソンがダウン
(感想:タイソンのプロ17戦目。カリフォルニアのジェームソン。ガッチリした体格で、身長は193cm。しかしながら、戦績は17勝(8KO)9敗と負けが多い(ヤキ・ロペス、フランク・ブルーノ、ランドール・コッブ、マイケル・ドークスらに敗北)。アトランチックシティ「トランプ・プラザ」での一戦。黒のトランクスのタイソン(なかなかの風格)。ヘッドスリップ、ダッキングを使いながら前進。右アッパー、左ボディ打ち。1R開始から押されるジェームソン。足を使って下がりながら打つため、パンチにパワーが乗らない。そして、クリンチ、ホールド。4R、連打からの左アッパー連打でジェームソンがダウン。5R、ジャブを連打するジェームソンだが、フック連打を浴びてダウン。立ったが、戦意喪失気味でレフェリーストップ。ジェームソンはストップに納得いかない表情を見せた(ファイティングポーズを取らなかったのになぜ?)。タイソンがパワーで圧倒。タイソンに想像以上のパワーがあったか、それとも単にビビってしまったのかはわからないが、ジェームソンは終始、下がりっぱなしだった。タイソンはこれでデビュー以来17連続KO。ロッキー・マルシアノの「16」を抜いた。その後のジェームソン。「便利な選手」扱いされ、トニー・タッブス、アディルソン・ロドリゲス、ジョージ・フォアマンらの「踏み台」となって負けが込んでいくようになった。)

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