世界の名ボクサー:トミー・モリソン②「白人期待のヘビー級」

WBO世界ヘビー級王者。デビュー以来、連勝。ロレンゾ・ボイド戦、マイク・マグレディ戦、リック・ネルソン戦、スティーブ・ゾウスキー戦ほかを紹介します。

トミー・モリソン(アメリカ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)

①トミー・モリソン 2R TKO ロレンゾ・ボイド
(ヘビー級戦、1989年)
(ダウンシーン)
2R:左ボディ、右アッパーで2度、ボイドがダウン
(感想:モリソンのプロ9戦目(これまで全勝)。ボイドはオクラホマの黒人。オクラホマの警官であり、巨漢ジェームス・ブロードのスパーリングパートナーだそうだ。ボクサーとしてはいわゆる「かませ犬」。デビュー当初は悪くはなかったが、次第に負けが増えていく。バート・クーパー、マイク・タイソン、ジェームス・ティリス、トレバー・バービックらに敗退。カンザスシティでの一戦。軽快な動きをするボイド。ちょこまか動いてジャブ、右ストレート、微妙な打ち方のフック。モリソンはいつものようにジャブ、右ストレートで前進。2R、右フックからの左ボディでボイドがダウン。立ったが、今度は右アッパーでぶっ倒れて試合終了。実に豪快なKO。しかし、モリソンはもっと手応えのある相手と戦うべき。ボイドはパワー不足だった。その後もボイドは多くの試合をし、ラストファイトは2003年。通算戦績は30勝(18KO)55敗1分(ノーコンテストの試合もある)。KO負けは42回。それが原因かは不明だが、2019年に59歳で亡くなった。)

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